最高業務責任者(Chief Business Affairs Officer)としてマクラーレンに加わったアレッサンドロ・アルンニ・ブラービ、2025年1月23日
Courtesy Of McLaren

マクラーレンに新風、元ザウバーF1のアルンニ・ブラービが新ポストで加入

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ザウバーF1チームでチーム代表を務めるアレッサンドロ・アルンニ・ブラービが、2025年2月1日付けでマクラーレン・レーシングの最高業務責任者(Chief Business Affairs Officer)に就任することが明らかにされた。

この新設ポジションでアルンニ・ブラービは、法務、ドライバー育成、商業活動、ドライバー契約管理、さらにF1の商業権を持つリバティ・メディアや国際自動車連盟(FIA)との調整など、多岐にわたる業務を統括する。

ドライバー育成プログラムにおいては、過去12カ月にわたりこのプログラムを統括してきたステファニー・カーリンの後任を務める。カーリンはチームに留まり、新たにF1関連の業務を担当する予定だ。

マクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンは、アルンニ・ブラービの就任について次のようにコメントした。

「アレッサンドロをチームに迎え入れることができ、とても嬉しく思う。彼の豊富な専門知識とモータースポーツでの経験は、チームにとって非常に貴重だ。法務やドライバー育成機能の管理にとどまらず、プロドライバーに関する業務統括や統括団体との調整、レーシングシリーズ全般の業務支援にも期待している」

また、アルンニ・ブラービは「マクラーレンは私が人生を通じて憧れてきたチームだ。このような素晴らしい人々とともに働ける機会を得たこと、そして優れた価値観と文化を持つ組織の一員になれることに感激している。ザクと取締役会が寄せてくれた信頼に応えるべく、全力で貢献していきたい。私は、チームワークが成功への鍵だと信じている」と意欲を示した。

ザウバー(アルファロメオ)F1チーム代表に任命されたアレッサンドロ・アルンニ・ブラービ、2023年1月Courtesy Of Alfa Romeo Racing

ザウバー(アルファロメオ)F1チーム代表に任命されたアレッサンドロ・アルンニ・ブラービ、2023年1月

一方で、チーフ・コミュニケーションズ・オフィサーを務めるスティーブ・アトキンスが個人的な理由により、2025年2月末をもって退任することも発表された。これについてブラウンは、「スティーブがこの2年間にわたりマクラーレン・レーシングの成功に貢献してくれたことに心から感謝している。彼の将来の活躍を祈っている」と感謝の意を表した。

アルンニ・ブラービは、20年以上にわたりモータースポーツおよびビジネスリーダーとしての経験を積み重ねてきた。ザウバー・グループではマネージングディレクターおよびステイクF1チームの代表を務め、企業戦略やグループ全体の発展に貢献。さらに、ARTグランプリ、SPARKレーシングテクノロジー、トライデント・レーシングなどのチームでも指導的立場を歴任してきた。

今回のマクラーレン加入により、アルンニ・ブラービはその豊富な経験を生かし、同チームのさらなる成長と競争力向上に寄与することが期待されている。