ヒュルケンベルグ「人的なデグラ」も大量周回…久々にしては「本当に良い仕事」と小松礼雄ED / ハース F1アブダビテスト摘記
ハースF1チームは22日(火)のアブダビテストでニコ・ヒュルケンベルグが110周を走り込み19番手、ピエトロ・フィッティパルディは99周を走破して21番手タイムを刻んだ。
先週末のアブダビGPでミック・シューマッハの後任として来季復帰が発表されたヒュルケンベルグはこの日、ハースでのコースデビューを果たし、2023年仕様のピレリタイヤのテストに取り組んだ。
Day 1️⃣ for Hulk in the car! #HaasF1 #F1Testing pic.twitter.com/jRqTUxwOrr
— MoneyGram Haas F1 Team (@HaasF1Team) November 22, 2022
公式テスト兼リザーブドライバーのフィッティパルディはアブダビGPのFP1に続いてVF-22をドライブ。若手ドライバーテストを担当した。
ハースでの初仕事を終えたヒュルケンベルグは「いい仕事、いい走りができたし、目標としていた多くのインプレッションとデータを収集して成功裏に終える事ができた。これから数週間に渡ってチームと共に消化、分析して理解を深めていく」と振り返った。
「今日は2023年のタイヤ特性について学んだ。テストでは色んな事を試す時間がある。満足してるしハッピーだ」
「終盤には人間的なデグラデーションもあったけど、正直に言えば予想以上にうまく対処できた! 良かったよ」
「これから開幕までの3ヵ月間に渡って本格的に準備を進めていく。プランはあるし、すべきことは分かってる」
フィッティパルディはヘルメットを脱ぐと「素晴らしい一日だった。2023年仕様の新しいタイヤを使って100周弱に渡ってテストに取り組んだ」と語った。
「クルマの感触はかなり良く、すぐにスピードを上げていきテストプログラムに取り掛かることができた。僕にとっては本当にポジティブな一日になった。この機会を与えてくれたチームに感謝したい」
小松礼雄エンジニアリング・ディレクターは次のように述べ、ヒュルケンベルグとフィッティパルディの仕事ぶりを評価した。
「今日はニコと共にかなりいい一日を過ごせました。午前中に少しパワーユニット(PU)のトラブルがありましたが、それでも最終的に110周を走りきりました」
「しばらくぶりにクルマに戻ったにしては本当にいい仕事をしたと思います。来年に繋がるようなテストを数多くこなしました」
「ピエトロはもう1台のクルマで99周を走りました。いつものように準備は万端で、フィードバックも素晴らしかったです。ミスもなく本当に良い1日になりました」
「全体的として今日の出来にはかなり満足しています」
2022年F1ポストシーズン・アブダビテストは11月22日(火)に9時間に渡ってヤス・マリーナ・サーキットで行われた。カルロス・サインツがトップタイムを刻み、フェラーリがタイムシートの1~3位を独占した。