雨予報の鈴鹿…規定周未達の場合のフェルスタッペンF1日本GP戴冠条件、第一関門は「14周」
降雨によってレースが規定周回数に達しない状況で終了した場合でも、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がホンダのお膝元、鈴鹿F1日本GPでチャンピオンを獲得できる可能性はあるのだろうか?
3連休を含めた今週末は全国的に大気が不安定となる見通しで、鈴鹿サーキットが位置する三重県を含めた東海地方は、イベント初日の10月7日(金)と決勝レースが行われる9日(日)に雨の予報が出ている。
フルポイントレースの場合にフェルスタッペンが昨年に続く2度目の王座獲得を決めるための条件については既に紹介済みだが、悪天候など理由としてレースが規定周回数の53周を満たさないで終了した場合はシナリオが異る。
なおレッドブルがリードするコンストラクターズ選手権に関しては、規定周回数如何に関わらず鈴鹿では決定しない。
規定周回数以下の場合のポイントルール
物議を醸した昨年のベルギーGPを受けFIAは今年、ポイントシステムを改定した。雨のスパではセーフティーカー先導下での3周目に入った直後に赤旗が振られ、そのまま終了となったにも関わらずハーフポイントが与えられた。
従来はフルポイントかハーフポイントかの2つとシンプルだったが、今季はポイント配分が変更となる区分が以下の5つに細分化された。
- 2周未満の場合
- 2周以上~25%未満の場合
- 25%以上~50%未満の場合
- 50%以上~75%未満の場合
- 75%以上
75%以上を消化すれば、1位~10位に対して上から順に25-18-15-12-10-8-6-4-2-1の満額ポイントが付与されるが、それ以外の場合はポイントが減額される。(参考:F1ポイントシステム)
フェルスタッペンはライバルのシャルル・ルクレール(フェラーリ/104点差)と僚友セルジオ・ペレス(106点差)に対して、鈴鹿でのレース終了時点で112点差以上をつける必要がある。
2周未満で終わった場合は得点が付与されず、また、2周以上~25%未満の場合も理論上の最大獲得可能ポイントが6点に留まるため戴冠の条件を満たさない。これらの場合は自動的に翌戦のアメリカGP以降にタイトル争いが持ち越される。
逆に言えば、レースが規定周回数の25%以上、14周以上を消化すれば鈴鹿決着の可能性が出てくる。以下、残りの2つの状況別にフェルスタッペンのタイトル獲得の条件を見ていこう。
25%以上~50%未満の場合
14周以上、26周以下の場合の条件は以下の通りだ。なおファステストラップ(FL)ポイントは規定周回数が50%未満の場合は付与されない。
フェルスタッペン | ルクレール | ペレス |
---|---|---|
優勝 | 5位以下 | 4位以下 |
2位 | 8位以下 | 6位以下 |
3位 | 10位以下 | 8位以下 |
50%以上~75%未満の場合
27周以上、39周以下の場合のタイトル獲得条件は以下。
フェルスタッペン | ルクレール | ペレス |
---|---|---|
優勝+FL | 3位以下(FL無) | 2位以下(FL無) |
優勝 | 4位以下 | 3位以下(FL無) |
2位 +FL | 6位以下 | 5位以下 |
2位 | 6位以下(FL無) | 5位以下(FL無) |
3位+FL | 7位以下 | 6位以下 |
3位 | 7位以下(FL無) | 6位以下(FL無) |
4位+FL | 8位以下(FL無) | 7位以下 |
4位 | 9位以下(FL無) | 7位以下(FL無) |
5位+FL | 10位以下(FL無) | 8位以下(FL無) |
5位 | 11位以下(FL無) | 9位以下(FL無) |