マリーナベイ初走行の角田裕毅「できるだけ多く走り込みたかったのに…」燃料系トラブルでセッションの半分を失う
未知のコースでは特に、それがストリートサーキットであれば尚更、走り込みによるコースの習熟が決定的に重要だが、アルファタウリの角田裕毅はテクニカルトラブルの影響でF1シンガポールGPのFP2の半分を失う事となった。
26周を重ねて15番手タイムを刻んだFP1を経て角田裕毅は、日没後の人工照明に照らされた中でのFP2で燃料系統の不具合に見舞われ、走行僅か11周、17番手でクルマを降りる事となった。
マリーナベイ市街地コースがカレンダーに復帰したのは2019年以来3年ぶり。昨年デビューの角田裕毅にとって、レイアウト的にもコンディション的にもドライバーに容赦がないこのサーキットを走るのは今回が初めてだ。
チーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズは「ユーキのマシンに搭載された燃料システムに信頼性に関する問題が発生したため、FP2は一層困難なセッションになった」と説明した。
「この影響でソフトタイヤでのショートランやロングランを行うことができず、明日に持ち越しとなってしまった」
できるだけ多く走り込みたかったのに…
角田裕毅
FP2: 17位 / 1分45秒211
FP1: 15位 / 1分46秒081
まだコースを学んでいる最中で、できるだけ多く走り込みたかっただけに、FP2を早々に切り上げなければならず残念でした。
燃料システムにトラブルが出てしまったため、明日に向けて修復作業を開始する必要がありました。
僕にとって、ここでドライブするのは今回が初めてですが、本当に楽しかったです。モナコとバクーが少し混ざったような感じでした。本当にトリッキーでコンディション的にも厳しく、明らかにバンピーですが、楽しいです。
明日以降は少し涼しくなりそうで、日曜日には雨が降るかもしれませんが、今はFP3を最大限に活かしていく事に焦点を当てています。予選に向けてできるだけ準備を整えたいと思います。
2022年のF1シンガポールGPフリー走行2をトップで締め括ったのはカルロス・サインツ。2番手にシャルル・ルクレールが続きフェラーリが1-2で締め括った。3番手にはジョージ・ラッセル(メルセデス)が続く結果となった。
シンガポールグランプリ3回目のフリー走行は日本時間10月1日(土)19時から、公式予選は同22時から1時間に渡ってマリーナベイ市街地コースで開催される。