2021年9月11日にモンツァ・サーキットで開催されたF1イタリアGPスプリント予選の1周目の様子

F1、2023年スプリント6戦が遂に最終決定…FIA反対保留を経て

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2023年シーズンのF1で6回のスプリントレースが行われる事が遂に決定した。史上最多となる全24戦が並ぶ来季は合計30レースが開催されることになる。

国際自動車連盟(FIA)は9月27日(火)の世界モータースポーツ評議会(WMSC)において、2023年にスプリント開催数を現行の3回から6回へと引き上げる改定案を電子投票により承認した。

100kmの短距離レースで日曜の決勝レースのスターティンググリッドを決するスプリントフォーマットは2021年に初めてF1に導入された。

当初は「スプリント予選」という名称であったが、今季は「スプリント」へと改められ、ポイント配分も従来のトップ3からトップ8へと拡大。選手権争いにおける重要度を増した。

4月末に行われたF1コミッションにおける投票では、仕事量の拡大に伴う財務的な理由からFIAが反対票を投じたために棚上げとなっていたが、今季アジアラウンドを前に晴れて最終承認された。

6戦への拡大についてモハメド・ベン・スレイエムFIA会長は「モータースポーツの最高峰に位置付けられるF1が継続的に成長し、繁栄していることを示す一例だ」と述べた。

「ステファノ・ドメニカリ(F1のCEO)やFOMとの緊密な協力を得て我々は、スプリントセッションの拡大の影響について徹底的な分析を行い、最高レベルの規制が継続されるよう関連するパラメータを調整した」

「スプリントセッションは週末のフォーマットにエキサイティングなダイナミズムを与えるもので、過去2シーズンに渡って人気を博してきた」

「この前向きな傾向は今後も続いていくだろう。世界モータースポーツ評議会が本日、変更案を承認したことを嬉しく思う」

ドメニカリCEOは「ファン、チーム、プロモーター、パートナーからのフィードバックは非常にポジティブだ。このフォーマットはF1に新しい次元を加えており、誰もが将来の成功を確かなものにしたいと考えている」と付け加えた。

具体的にどのグランプリでスプリントフォーマットが採用されるのかについては現時点では未定だ。

今年を含めた過去2年でスプリントレースの開催地となったのはイギリスGP、イタリアGP、エミリア・ロマーニャGP、オーストリアGP、ブラジルGPの5箇所だ。