ホンダが2019年シーズンのFIA-F1世界選手権に投入し、レッドブル・レーシングとスクーデリア・トロロッソが搭載したパワーユニット「RA619H」、2021年3月22日撮影 (1)
Courtesy Of Honda Motor Co., Ltd

FIA、2026年F1エンジン・レギュレーションを遂に承認!ポルシェとアウディの参戦条件整う

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2026年に導入されるF1パワーユニット・レギュレーションが遂に世界モータースポーツ評議会(WMSC)で最終承認された。フォルクスワーゲン傘下のポルシェ及びアウディの参戦条件が整った格好だ。

WMSCは8月16日(火)、長年に渡って議論されてきた2026年のパワーユニット(PU)規定を承認した。これは「既存及び新規PUメーカー候補との協議」を経て策定された。

2026年のPUは現行のV6内燃エンジン・アーキテクチャを維持しつつも、複雑奇怪なMGU-Hを廃したものとなる。規定変更の柱は以下の4項目だ。

  • 現行PUと同等性能を持つ高出力、高回転のV6内燃エンジンを採用。過度の性能差を抑えてスペクタクルを維持
  • 電気パワーを最大50%を高めると共に100%持続可能な燃料を使用する事で環境に配慮
  • 最先端技術のショーケースというF1のあるべき姿を保ちつつもコストを削減
  • 新規参戦メーカーが競争力あるレベルでF1に参加できるようにする

技術的に複雑で高価なMGU-Hの廃止と合成燃料の導入は、VWグループ傘下の両ブランドの要求に沿うものだ。

2026年F1エンジン規定詳細

モハメド・ベン・スレイエムFIA会長はWMSCでの会合を経て「先進的なPUテクノロジーと持続可能な合成燃料の導入は、2030年までにネット・ゼロ・カーボンを達成し、自動車ユーザーに恩恵をもたらすという我々の目標に合致するものだ」と語った。

「フォーミュラ1は現在、非常に大きな成長を遂げており、今回のレギュレーションは、2022年の規定変更によってもたらされた興奮を更に高めるものになると確信している」

「実現のためにF1関係者と共にこのプロセスに関わったFIAのマネジメントとテクニカルスタッフ、そして本レギュレーションを承認してくれたWMSCのメンバーに感謝したい」

ポルシェはレッドブルとの提携によって、そしてアウディはザウバー(アルファロメオF1チーム)の買収によって、各々F1グリッドに加わるものと広く予想されている。