周冠宇、なんとレース中は基本 水分補給なし…ドリンクシステム否定派だった
アルファロメオ・レーシングの周冠宇は基本的に、レース中に水分補給をしないようだ。実際、マシンにドリンクシステムを積んでレースをしたのは2戦だけだという。
ドライバーはレース中、コックピットに取り付けられたドリンクボトル内の水分をチューブを通して補給する。コンディションによって、コックピット内の気温は50℃以上に達する事もある。
ドリンクの中身は様々だ。トレーナーや理学療法士が各々のドライバーに合わせて、ビタミンやミネラル、ブドウ糖を配合したスペシャル飲料を用意する。脱水状態を防ぎ、注意力を保って戦い続けるためのエネルギーを生み出すために水分補給は欠かせない。
だが、周冠宇は基本的にレース中に水分を補給する事はしないようだ。
第12戦F1フランスGPの開幕を前に周冠宇は「普段はクルマのドリンクシステムを使わないんだ。使ったのはマイアミとバーレーンの時だけだよ」と語った。
「レース中に熱い水分を飲んでも良いことないんだよね」
そんな周冠宇をしても、ポール・リカールでの週末には「必ず」ドリンクシステムを使うと言う。今週末は3日間を通して最高気温が32℃以上になる予報だ。
「今週末は暑くなるみたいだから、ドライバーとしてはしっかり、水分を補給しなきゃならない」
「ドライバーだけじゃなく、ガレージのメカニック達にとっても、かなり厳しい事になりそうだよね。だってこんなに暑くなる事は滅多にあるもんじゃないからさ」
時にドリンクボトルは信じられないほど熱くなる。2014年のシンガポールGPでケビン・マグヌッセンは、ボトルの過熱により中身が熱くなりすぎて口の中を火傷した事がある。
ドリンクを詰めばその分だけ重量は増加し、パフォーマンスに影響が出る。ランド・ノリスやロマン・グロージャンもドリンクシステム否定派として知られる。