オーストラリアGPに異例構成…ピレリ、2022年F1序盤3戦のタイヤ選択を発表
2022年シーズンのFIA-F1世界選手権の序盤3レースに持ち込まれるコンパウンドが発表された。当初は23戦が計画されていたものの、ロシアGPとの契約解除に伴い今季は22戦が行われる。
公式タイヤサプライヤーを務めるピレリは3月7日(月)、開幕3戦のタイヤノミネートを発表した。従来の13インチに代わって、今シーズンからは扁平大口径の18インチがマシンと路面との架け橋を担う。
ピレリは従来どおり、C1(硬い)からC5(柔らかい)までの5段階のコンパウンドを製造し、各グランプリではサーキットの特性に応じてその中から3種類をチョイスする。柔らかい方から順に「ソフト」「ミディアム」「ハード」の呼称がつけられる。
2022年シーズンの各週末に提供されるスリックタイヤは、マシン1台に対してハード2セット、ミディアム3セット、ソフト8セットの計13セットだ。
バーレーン、ジェッダ、アルバート・パークで行われるシーズン最初の3レースのタイヤ選択は以下の通り。(ハード:H、ミディアム:M、ソフト:S)
グランプリ | C1 | C2 | C3 | C4 | C5 |
---|---|---|---|---|---|
開幕バーレーンGP | H | M | S | ||
第2戦サウジアラビアGP | H | M | S | ||
第3戦オーストラリアGP | H | M | S |
モノが異るため比較するに適切ではない部分もあるが、サウジアラビアが昨年同様のC2、C3、C4コンパウンドであるのに対し、バーレーンでは昨年よりも1段階硬めの組み合わせが供給される。
興味深いのは3年ぶりの開催となるオーストラリアGPだ。ピレリはC2とC3に加えて、一つ飛ばしのC5を供給する。不連続のコンパウンドが供給されるのは2018年のF1ロシアGP以来初めてだ。4年前のソチではスーパーソフトを飛ばしたソフト、ウルトラソフト、ハイパーソフトの3種が供給された。
アルバート・パークはターン9〜10の改修に加えて、オーバーテイク促進のために幾つかの変更が加えられており、25年ぶりの再舗装はピレリを含めたチーム、ドライバーにとって新たな挑戦となる事が予想される。英語だが以下の動画が詳しい。
2022年シーズンのF1は3月10~12日の第2回プレシーズンテストを経て、3月20日のバーレーンGPで開幕を迎える。