DAZN、値上げと同時に無料体験も終了…なぜか？ 料金改定後もおトクにF1視聴するには…
オンライン・ストリーミングサービスの「DAZN」は2022年2月22日(火)より月額料金を1,925円から3,000円（共に税込）へと値上げすると共に、1ヶ月間の無料体験トライアルを終了する。
2016年にローンチされたDAZNは「スポーツ・チャンネル」を謳うスポーツ専門の定額制動画配信サービスで、Jリーグやプロ野球、海外サッカーではプレミアリーグ、ラ・リーガ サンタンデール、セリエA、そしてモータースポーツとしてはFIA-F1世界選手権やその登竜門、F2などの各種スポーツをライブ配信してきた。
昨年8月に5周年を迎えた事を機にDAZNは25日(火)に記者会見を行い、来月22日より初の料金改定を行う事を正式に発表した。以下、断りがない限り全て税込みとする。
月額料金は1,925円から3,000円に、また一括で1年分を支払う「DAZN年間プラン（一括払い）」は19,250円から27,000円へと値上げされる。Appleでの年間プラン購入価格は27,８00円（旧19,400 円）となる。
新たなプランとしては「DAZN年間プラン（月々払い）」が設けられた。これは年間契約ながらも利用料を月々払いとして毎月2,600円を支払うものだ。月額プランと比較すると13%安い。
| プラン | 料金 | 月額換算 |
|---|---|---|
| 月額プラン | 3,000円/月 | 3,000円/月 |
| 年間プラン（月々） | 2,600円/月 | 2,600円/月 |
| 年間プラン（一括） | 27,000円/年 | 2,250円/月 |
また、過去5年半に渡って提供されていた「1ヶ月無料体験」は2月21日(月)を以て終了となり、登録日より請求が発生する。ただし今後に向けて代替プランを検討中との事で、追って何らかの発表を行うとしている。
なお「モータースポーツパック」と言った形など、視聴可能なコンテンツを限定したプランの発表はなかった。
料金の値上げについて山田学DAZN Japanエグゼクティブ・バイスプレジデントは、立ち上げ当初の5年を「投資期間」と位置付け、これまで「圧倒的なコンテンツの拡充に努めてきた」として、今後更なる成長を目指していく上で「このタイミングでの値上げが必要だと判断した」と説明した。
また3,000円という金額については、総合的に勘案した結果として「適正価格であろうと判断した」と付け加えた。
DAZNによれば、配信コンテンツ数はローンチ当初の1,500と比較して2021年には12,000以上と約8倍、配信時間総数も82万時間から2.2億時間へと約270倍に増加した。
現時点での公開情報を総合する限り、今季もDAZNでのF1視聴を検討中のファンであれば、旧料金が適用となる2月21日までに年間プラン（一括）を契約するのが最もお得と言えそうだ。
予めDAZNプリペイドカードを購入しておくのも良いだろう。2月22日以降は順次新料金での販売となるが、それ以前であれば旧料金で買うことができる。DAZNによれば、コードの有効期限内であれば2月22日以降も追加料金なしで利用できると言う。
ただし考える事は、みな同じ。早期に在庫切れとなる可能性もあるので、手に入れるならば早めに購入した方が良いだろう。
なお、KDDIの格安プラン「povo」の「DAZN使い放題パック（7日間）」には価格変更がなく、今後も760円/7日間で利用可能だ。povoユーザーであればレース週末ごとに契約するのも一つの手だろう。
