2021 F1最終第22戦アブダビGP金曜2回目のフリー走行が12月10日にヤス・マリーナ・サーキットで行われ、メルセデスのルイス・ハミルトンが1分23秒691のトップタイムを刻んだ。

2番手は0.343秒遅れでエステバン・オコン（アルピーヌ）、3番手にはもう一台のメルセデスW12を駆るバルテリ・ボッタスが続いた。

初タイトルが懸かるレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンはハミルトンから0.641秒遅れの4番手、セルジオ・ペレスはチームメイトから1000分68秒遅れの5番手でクルマを降りた。

アルピーヌはフェルナンド・アロンソも6番手と、確かに1ラップペースで印象的な速さを見せたが、エンジンモードと搭載燃料量という点でライバルの方がポケットに多くを残している可能性がある。

同じことは熾烈なチャンピオンシップ争いを繰り広げる両チームにも言える。些細な事柄が勝敗を左右しかねない拮抗した状況だけに駆け引きは有効で、共に手の内を隠しているのは明らかだ。何処までパワーユニットの出力を抑えていたのか興味深い。

とは言え、メルセデスの方がバランスが取れているように見え、またシングルラップでも先行しているように見える。反面、レッドブル・ホンダはソフトタイヤでの5周目に1分28秒1を記録するとなど、レースペースでライバルを上回るパフォーマンスを見せた。

夕暮れ時に始まったFP2はFP1同様、好天に恵まれ、予選・決勝と同時刻帯のプラクティス2は気温25℃、路面31℃のドライコンディションでスタートした。

レイアウト改修により高速化した新生ヤス・マリーナでのレースでは、高速化したターン14が鬼門となりそうだ。

チェッカーフラッグが振られた直後、引退レースを迎えるキミ・ライコネンがターン14でリアを失い激しく壁に衝突した。アルファロメオC41は大きなダメージを負い、赤旗が振られた。

同じ場所ではセッション序盤にボッタスが右リアを接触させた。また、ニコラス・ラティフィ（ウィリアムズ）はその手前のターン13でリアを失い、車体後方からバリアに衝突した。両者のダメージは軽微だった。

アルピーヌの他には、アルファタウリ・ホンダとフェラーリがトップ10に2台を送り込んだ。

角田裕毅は7番手タイムを刻み、10番手でヘルメットを脱いだ僚友ピエール・ガスリーに対して再びコンマ4秒差をつけた。跳馬はシャルル・ルクレールとカルロス・サインツが仲良く8・9番手に並んだ。

ジョージ・ラッセルはジャック・エイトケンからステアリングを引き継ぎ、チームメイトのラティフィよりコンマ1秒速い18番手タイムを記録。FP1の損失分を補うべく、全車最多タイとなる29周を走り込んだ。

金曜日に三味線を弾くのが恒例のマクラーレンは、ダニエル・リカルドが11番手、ランド・ノリスが13番手という結果だった。

アストンマーチン勢は14・15番手。セバスチャン・ベッテルがランス・ストロールにコンマ2秒差をつけた。

2021年F1第22戦アブダビグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間12月11日(土)19時から1時間の日程で開催される。

2021年F1第22戦アブダビGPフリー走行2（FP2）リザルト

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