2021年11月21日F1カタールGP決勝レース前のレッドブル・ホンダのセルジオ・ペレス、ロサイル・インターナショナル・サーキットにて
Courtesy Of Red Bull Content Pool

セルジオ・ペレス、表彰台に一歩届かず「またVSCに阻まれた」パンク懸念で戦略変更

  • Published:

レッドブル・ホンダのセルジオ・ペレスは11月21日に開催されたF1カタールGP決勝で逆襲の4位入賞を果たしたが、バーチャル・セーフティーカー(VSC)さえなければ表彰台も可能だったと考えており、チームとしては「良い結果」としつつも、同時に悔しさを感じているようだ。

タイヤの熱入れの方法を変更した事が響き、予選Q2敗退と、決勝を前に厳しい状況に置かれたペレスだが、11番グリッドからスタートすると次から次へとオーバーテイクを重ねていき、16周目に4番手にまでポジションを上げてみせた。

ただ、3番手を走行していたバルテリ・ボッタスが34周目に左フロントのパンクに見舞われコースオフした事で、完走を第1に考え1ストッパーを断念。2ストップに切り替えると、最終的にはニコラス・ラティフィが同様の問題を抱えた事で導入されたVSCによって追撃のチャンスを奪われ、フェルナンド・アロンソから2.8秒遅れの4位でチェッカーを受けた。

表彰台に一歩届かず「またVSCに阻まれた」

セルジオ・ペレス決勝: 4位, グリッド: 11番手

11番グリッドからポジションを上げていき、何とか予選から挽回していったけど、最終的には手が届く位置にいながらも表彰台に上がる事が出来なかった。残念だよ。

今日は常に全開で、オーバーテイクとプッシュを繰り返しながらレースを戦った。本当に疲れた。

周りが2ストップなら僕らは1ストップで、って考えていた時もあったんだけど、他のマシンがタイヤを破裂させていたから2ストップに戦略を切り替えたんだ。

チームとしては、パンクしないようにタイヤをいたわりながらコンストラクターズ・チャンピオンシップで最大限の結果を持ち帰る必要があったって事なんだと思ってる。

表彰台は手の届く場所にあったと思うけど、先週に続いてバーチャル・セーフティカー(VSC)に阻まれてしまった。VSCがなければフェルナンド(アロンソ)に追いつけていたかどうかは分からないけど、かなり迫れたとは思ってる。

少し残念だけど、予選でのダメージを最小限に抑えることができたし、バルテリ(ボッタス)がノーポイントに終わった事で、僕らとしては大いに得るものがあったと思う。

結局のところ、チームという観点から、今日はコンストラクターズ・チャンピオンシップを見据えて安全策を採る必要があったと思うし、今日はチームとして良い結果になった。

とは言え、プッシュし続けて残り2戦でのパフォーマンスを向上させなきゃならない。

今はサウジアラビアとアブダビでのレースを楽しみにしてる。5点差だしコンストラクターズタイトルを獲得できる大きなチャンスだし、残り2戦も全力を尽くしていきたい。


11月21日(日)にロサイル・インターナショナル・サーキットで行われた2021年F1第20戦カタールグランプリ決勝レースでは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がポール・トゥ・ウインを飾り、2位にマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、3位にフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)が続く結果となった。

ロサイルと並び初開催となるジェッダ市街地コースを舞台とする次戦サウジアラビアGPは12月3日のフリー走行1で幕を開ける。

F1カタールGP特集