週末を通して1度もTOP10圏外に落ちなかったペレスがF1カタールGP予選でQ2敗退を喫した理由
11月20日(土)のF1カタールGP公式予選で衝撃のQ2敗退を喫したレッドブル・ホンダのセルジオ・ペレスは、その原因をタイヤの準備方法とトラフィックに求めた。
FP1で6番手、FP2で8番手、FP3で5番手、そして予選Q1で5番手と、ペレスは週末全てのセッションでトップ8に入り、上々の流れを築いていたが、ポールポジションを争う最終ラウンドに向けたQ2で必要なタイムを残せず、11番手でノックアウトを喫した。
確かにシーズン中盤までは1ラップに苦戦して予選で中団に埋もれ、決勝で巻き返すというパターンが多かったが、終盤に向けRB16Bに慣れてきた事もあり、ここ3戦は予選トップ4を確保してきた。
何故ペレスは肝心のQ2で勢いを失ったのだろうか? 何が原因だったのか? どうやらラップの途中でミスをした、というわけではないようだ。ペレスは次のように説明した。
「クレイジーな予選だった。今週末はずっと好調だったし、FP3を終えて施した変更に関しても自信を持っていた。予選を有利に進めるための準備はすべて整っていたのに、肝心な時にそれができなかった」
「予選が行われる夕刻のコンディションに合わせてタイヤの準備方法を変えたんだけど、かなりのトラフィックに阻まれ必要な周回をこなせず、Q2で敗退してしまった。大事な時にまとめ上げる事が出来なかったんだ」
タイヤに必要な熱を入れ切れなかったために、曰く「セクター1に向かう段階で既にグリップがかなり低かった」のだという。
具体的に、チームはタイヤの準備方法をどのように変更したのだろうか? ペレスはSky Sportsとのインタビューの中で詳細を問われたが、詳しく答えようとはしなかった。
「背景には色んな事があるけど、そのためには詳細を語らなきゃならない。でも概して言えば、おそらくそのせいで駄目になってしまったんだと思ってる」
オーバーテイクが難しいと見込まれているだけに、今回は特に予選を上位で終えてフェルスタッペンをサポートする必要があったが、それは叶わなかった。だがレースはまだ終わってはいない。
「僕らは一つのチームとして戦っているわけで、その中で結果が出せなかったことは残念だけど、今は気持ちを明日に切り替えて集中していきたいと思っている」とペレスは語る。
「クルマにはペースがあったと思うし、今週末はずっと上位をキープしてきているから、あの問題さえなければ上位に入れたはずだし、明日戦えない理由もない」
「今日は残念な1日になってしまったけど大事なのは日曜のレースだ。できるだけオーバーテイクしてポジションを挽回し、ダメージを最小限に抑えたい」
「力強いレースができる事を祈っているし、ポジションを上げて大量ポイントを獲得できるよう頑張るよ」
2021年 F1カタールグランプリ決勝レースは、日本時間11月21日(日)23時にスタート。1周5,380mのロサイル・インターナショナル・サーキットを57周する事でチャンピオンシップを争う。日本ではフジテレビNEXTとDAZNがライブで放送する。