セルジオ・ペレス、メルセデスの直線速度に刃が立たず「別の惑星から来たみたい…」
F1第19戦サンパウロGP決勝を4位で終えたレッドブル・ホンダのセルジオ・ペレスは、レース中のメルセデス勢のトップスピードは「信じられない」ほどで「まるで別の惑星から来たみたいだった」とこぼした。
ペレスは1周目のターン4でバルテリ・ボッタスを交わし、僚友マックス・フェルスタッペンと共に1-2体制を築いたものの、5周目に早くも2番手に浮上してきたルイス・ハミルトンを相手に厳しい防戦を強いられた。
5周目に4.584秒あったギャップはセーフティーカー明けの11周目に0.421秒まで縮まった。ペレスは18周目のホームストレートで一旦ハミルトンに前を許すも、その後のターン4で意地を見せアグレッシブに抜き返した。だが翌周に再びターン1でアウト側からオーバーテイクされてしまい3番手に後退した。
更にその後は不運にも、バーチャル・セーフティーカー(VSC)によって強大なアドバンテージを得たボッタスにアンダーカットされ4番手に後退した。
ただ後続のフェラーリ勢に対して十分なギャップを築いていた事から、残り2周でフリーストップを得てソフトに履き替え、ファイナルラップで1分11秒010のファステストラップを記録。ハミルトンから1点を奪い去ってタイトル争いに貢献した。
フェルスタッペンはルイス・ハミルトンとのバトルを振り返って「トップスピード的にポジションを守るのがキツかった」と語ったが、ペレスも同様の見解を持っているようだ。
メルセデスの直線速度「別の惑星」
セルジオ・ペレス決勝: 4位, グリッド: 4番手
今日は僅差で楽しかったけど、僕は楽しむためにここにいるわけじゃない。結果を出すためだ。
スタートは本当に良かったけど、ルイスを抑え続けるのは凄く難しかった。全力を尽くしたけど歯が立たなかった。飛ぶような速さだった!
その後はボッタスの2秒前方を走る事になった。ポジションを守って表彰台に上がれると思っていたけど、その2周後にVSCが導入されてしまった。とんでもない不運だった。
彼にとっては完璧なタイミングだった。アンダーカットを決められてしまい、5秒前に出られてしまった。
表彰台を逃したことは残念だけど、後方5番手のフェラーリ勢に大差を築けたおかげで、ファステストラップを獲りにいけた。チームにとって貴重なポイントだ。
メルセデスのストレートスピードは信じられないほどだった。全く敵わなかった。まるで別の惑星から来たかのようだった。
結果的には満足できるリザルトだと思う。今日はこれ以上何かできる事があったとは思わない。ただ、VSCさえなければボッタスの前でフィニッシュできていたのにとは思うけど。
今日は運がなかったけど、まだ3戦が残っているし、何だって可能だからプッシュし続けるのみだ。カタールで競争力を発揮できる事を楽しみにしている。
11月14日(日)にインテルラゴス・サーキットで行われた2021年F1第19戦サンパウログランプリ決勝レースでは、10番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトン(メルセデス)が大逆転勝利を飾った。2位はマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、3位表彰台にはバルテリ・ボッタス(メルセデス)が滑り込んだ。
ロサイル・インターナショナル・サーキットを舞台とする次戦F1カタールGPは11月19日のフリー走行1で幕を開ける。