後方から迫るルイス・ハミルトン(メルセデス)から逃げるマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、2021年11月14日F1サンパウロGP決勝レースにて
Courtesy Of Red Bull Content Pool

速度差15.2km/h…フェルスタッペン「トップスピード的に守るのが難しかった」中東3戦でのメルセデス出力低下を願う

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F1サンパウロGP決勝レースを2位で終えたレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、新品エンジンの搭載によるパワーアドバンテージを持つルイス・ハミルトン(メルセデス)からポジションを守るのは難しかったとして、続くシーズン最終3戦での出力低下に期待を示した。

2番グリッドについたフェルスタッペンは、1周目のターン1でポールシッターのバルテリ・ボッタス(メルセデス)を交わしてトップに立ったものの、10番グリッドから19周目に早くも2番手に浮上してきたハミルトンから度重なる猛攻を受け続け、レース終盤に差し掛かろうかという59周目に首位を奪われた。

フェルスタッペンはハミルトンとのバトルを振り返って「トップスピード的にポジションを守るのがキツかった」と語った。

ハミルトンは週末に先立って今季5基目となる新品のICE(内燃エンジン)を開封した。メルセデス製F1パワーユニットは走行距離が1,000kmを超えると数キロワットのパワーが失われる。フレッシュなエンジンはその分だけ高いパワーが期待できる。

レース中のスピードトラップ(ホームストレート終端での計測)でハミルトンが時速333.2kmを記録した一方、フェルスタッペンは時速318kmに留まった。速度差は15.2km/hに達した。

トップスピード的に守るのが難しかった

マックス・フェルスタッペン決勝: 2位, グリッド: 2番手

難しいレースになるだろうとは思っていたし、できる限りの事をやったつもりだけど、ほんの少しペースが足らなかった。とは言え、少なくともレースを楽しむ事ができた。

もちろん優勝したかったけど、現実的に考えれば良い結果だと思う。

ルイスと僕は幾重にも渡ってポジションを争った。ハードなレースだったけど、良いレースだったと思う。こうあるべきって感じだった。

もう少しパフォーマンスが欲しいと思いながらのレースではあったけど、この結果は僕らが望み得るベストなものだったと思う。

トップスピード的にポジションを守るのがキツかった。新しいエンジンを使うとパワーが増すのがよく分かる。この先のレースではパワーが落ちていってくれる事を願うよ。

次の3戦はこれまでとは全く違う戦いになるだろうから、どうなるか見守っていきたい。


11月14日(日)にインテルラゴス・サーキットで行われた2021年F1第19戦サンパウログランプリ決勝レースでは、10番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトン(メルセデス)が大逆転勝利を飾った。2位はマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、3位表彰台にはバルテリ・ボッタス(メルセデス)が滑り込んだ。

ロサイル・インターナショナル・サーキットを舞台とする次戦F1カタールGPは11月19日のフリー走行1で幕を開ける。

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