ルイス・ハミルトンがF1サンパウロGPで予選失格となった事を受け、所属先のメルセデスAMGはスチュワードの裁定を受け入れ控訴しない意向を明らかにした。

ハミルトンは12日(金)に行われた公式予選でタイトル争いのライバルであるマックス・フェルスタッペン（レッドブル・ホンダ）にコンマ4秒以上の差をつけトップに立った。

だが、予選後の技術検査で44号車のDRSにレギュレーション違反がある事が発覚。金曜の夜と土曜の朝の2度の審問を経て、スプリント予選開始2時間半前になってようやく裁定が下った。

スチュワードは違反の故意性を否定したものの、車体がルールに適合していないという事実に変わりはないとして、ハミルトンを予選失格処分とした。

控訴すれば最終裁定は保留となるため、ハミルトンは取り敢えず最上位グリッドからスプリント予選をスタートする事ができたが、メルセデスは「我々はコース上で世界選手権を勝ち取りたい」として控訴しない意向を明らかにした。

失格に伴いスプリント予選への出走権がなくなった事からメルセデスはスチュワードにハミルトンの出走許可を願い出た。スチュワードはこれを受け入れ、最後尾スタートを許可した。

ハミルトンの転落に伴い、24周で競われるスプリント予選ではフェルスタッペンが最上位グリッドに繰り上がった。フェルスタッペンにとってはチャンピオンでのリードを拡大する最大のチャンスとなる。

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