アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリー、2021年10月10日F1トルコGP決勝レース前のグリッドにて
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ピエール・ガスリー、5秒ペナ受けるも6位と健闘「バカな奴」と罵るアロンソには謝罪

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アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは10月10日(日)に行われたF1第16戦トルコGP決勝で5秒ペナルティを受けながらも見事6位入賞を飾った。

注目のオープニングラップでガスリーは、2014年の鈴鹿以来となるトップ5グリッドに付いたフェルナンド・アロンソとターン1で接触した。

左リアを突かれた格好のアロンソはスピンを喫して16番手にまで転落した。アロンソは「なんてバカな奴なんだ!ガスリーは!」と非難した。

ガスリーは無線を通して、イン側にセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)がいたために2台のマシンに挟まれたと訴えた。

だがスチュワードはその主張を退け、衝突の「主たる責任」はガスリーにあるとして5秒ペナルティと2点のペナルティポイント(累積3点)を科す裁定を下した。

その結果、40周目のピットストップの際にペナルティーを消化しなければならなかったが、第1スティントを通して後続のランド・ノリス(マクラーレン)に十分なギャップを築いていたためポジションを落とす事はなく、そのまま6位でチェッカーフラッグを受けた。

「トップ6に戻ってこられて本当に満足だ。今シーズンのベストパフォーマンスだと思う。難しいコンディションだったから尚更にね」とガスリー。

「5秒ペナルティを科されてなお、表彰台まで10秒という位置でフィニッシュできたんだから、僕らにとって本当に良い結果だよ」

ターン1でのアロンソとのインシデントに関しては「ちょっと不運だった」と語る一方、謝罪の言葉を口にした。

「セルジオとフェルナンドに挟まれてしまい、少し触れてしまっただけだった。とは言え、アロンソをスピンさせてしまったから彼には申し訳ないと思ってる」

「でもその後のペースはかなり力強かったし、今週末のクルマのパフォーマンスには満足してる。それに初日の段階から一貫して速さがあったのも良かった」

チーム代表を務めるフランツ・トストは次のように述べ、ガスリーの好走を高く評価した。

「残念ながらピエールはターン1でアロンソと接触して5秒ペナルティを受け、最初のピットストップでこれを消化しなければならなかったが、ノリスが7秒後方にいたため6番手を守る事ができた」

「今日は難しいコンディションであったにも関わらず、彼は第2スティントでも素晴らしい仕事をして6位でクルマを持ち帰ってくれた」


10月10日(日)にイスタンブール・パーク・サーキットで行われた2021年F1第16戦トルコGP決勝レースでは、バルテリ・ボッタス(メルセデス)がポール・トゥ・ウインを飾り、2位にマックス・フェルスタッペン、3位にセルジオ・ペレスと、レッドブル・ホンダがダブル表彰台に上がる結果となった。

サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)を舞台とする次戦アメリカGPは10月23日のフリー走行1で幕を開ける。

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