サインツ、事故原因は突風も「言い訳はしない」ルクレールは0.076秒差で4番手逃す / Ferrari
スクーデリア・フェラーリは7月31日(土)のF1ハンガリーGP予選でSF21のポテンシャルを発揮し切れなかった。チームはコース特性的に自信を示していたものの、シャルル・ルクレールは7番手、カルロス・サインツに至っては珍しくもクラッシュを喫して15番手に終わった。
仮にルクレールが1000分の76秒タイムを縮めていれば、セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)に代わって4番手を手にしていた程、ミッドフィールドの争いは熾烈だった。
スポーティング・ディレクターを務めるローラン・メキーズは「2列目も十分に可能だった」と悔しさをあらわにした。またクラッシュさえなければサインツが4番手を争っていた事は「間違いない」とも主張した。
事故発生時に35~40km/hの追い風を受けたサインツ駆る55号車SF21は、ダウンフォースを急激に失って最終コーナー外側バリアへと吸い込まれていった。なお同じ場所でのQ1時の風速は10km/h程度だった。
サインツにとってのハンガロリンク最低グリッドはF1デビューを果たした2015年の12番手(トロロッソ)であったが、今日の結果でその記録は悪い意味で塗り替えられる事となった。
フェラーリ:F1ハンガリーGP予選
カルロス・サインツ予選: 15位, FP3: 4位
受け入れがたい予選になってしまった。僕はこの手のインシデントを滅多に起こさないのに。ショックだよ。
Q1は凄く良かったのに、Q2でコースオフなんて…理想とは真逆の結果に終わってしまった。
あれはラップ終盤の出来事だった。まだQ2の最初のランだったし、決して限界までプッシュしていたわけじゃないんだけど、後からデータを見て確認したところ、酷い突風に煽られていた事が分かった。
でもそれを言い訳にしたくはない。コース上でのミスだしチーム全体に謝りたい。彼らは昨夜、(エンジン交換のためにカーフューを破って)素晴らしい仕事をしてくれた。おかげで今日のクルマはかなり良い状態に仕上がっていた。
残念ながら、ここはオーバーテイクが難しいという点で、予選をミスるには最悪のコースの1つだけど、少しでも巻き返してできる限りたくさんのポイントが獲れるよう全力を尽くすつもりだ。
シャルル・ルクレール予選: 7位, FP3: 5位
7番手よりもう少し上の結果を期待していたから少しガッカリしてる。気温の高さ以上に今日は風が大きな課題だった。
風が強まってきたQ2でリアが苦しくなってきて、ポテンシャルを最大限に引き出せなかった。
でもポイントが獲得できるのは明日だし、レースペースは良さそうだから自信はある。ここはオーバーテイクが難しいから、良いスタートを決めることが決定的に重要だ。
ポールポジションはルイス・ハミルトン。2番手にバルテリ・ボッタスが続いてメルセデスが最前列をロックアウトした。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは僚友セルジオ・ペレスと共に2列目3番グリッドから逆転に挑む。
2021年 F1ハンガリーグランプリ決勝レースは、日本時間8月1日(日)22時にスタート。1周4,381mのハンガロリンクを70周する事でチャンピオンシップを争う。