ピエール・ガスリー、今季4度目のトップ5でトスト代表との懸けに勝利「メチャメチャ嬉しい!」ご褒美はフェラーリ?
アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは7月31日のF1ハンガリーGP公式予選で、メルセデス及びレッドブル・ホンダの4台に続く5番手タイムを刻んで中団グループ最速の称号を手にした。
ガスリーが予選トップ5に並ぶのはバーレーン、イモラ、アゼルバイジャンに続く今季4度目の快挙であり、前戦イギリスを”シーズン最悪”の形で終えた直後であるだけに、その喜びもひとしおのようだ。
順位 | ドライバー | チーム | Q1 | Q2 | Q3 |
---|---|---|---|---|---|
4 | ペレス | レッドブル | 1:17.233 | 1:16.443 | 1:16.421 |
5 | ガスリー | アルファタウリ | 1:16.874 | 1:16.394 | 1:16.483 |
6 | ノリス | マクラーレン | 1:17.081 | 1:16.385 | 1:16.489 |
7 | ルクレール | フェラーリ | 1:17.084 | 1:16.574 | 1:16.496 |
予選を終えたガスリーは「めちゃめちゃ嬉しい! メルセデスとレッドブルに次ぐ最速のポジションに立てるなんて本当に良い気分だ」と語った。
「手強そう見えたフェラーリを抑える事ができたのも本当に驚きだった。今日のパフォーマンスには凄く満足してる」
5番手というのはガスリーにとってもチーム代表のフランツ・トストにとっても予想外の好結果だった。F1公式サイトはガスリーがボスと懸けをしていたと伝えた。
「予選を前にチームと一緒にちょっとした予想ゲームをしたんだ」
「僕は8番手を予想していたんだけど、フランツは7番手だって言っててね。もし僕が8番手だったら、ホンダのクルマを使わずに歩いてホテルに戻れって言うんだ」
「そこで、じゃあ6番手になったらホテルに戻るためのフェラーリを用意してくれ、って言ったらOKしてくれたんだよ。でも結果は5番手だから、ひょっとするとフェラーリを2台貰えるかもね」
ガスリーは5番手を守り切れるだろうか。金曜のロングランを見る限り、AT02とマクラーレン及びフェラーリとのギャップはかなり大きい。
「レースペースという点では周りの連中の方が速いから楽なレースにはならないと思うけど、ここはスタートポジションが重要で、結果としてレースを戦う上で最高のグリッドを手にする事ができた」
「シャルル(ルクレール)とランド(ノリス)とのバトルが本当に楽しみだ。ここはオーバーテイクが難しいコースだから、2人を抑え切って5番手を守り抜くために頑張るよ」
チーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズはガスリーについて「終始、限界ギリギリまで攻めた走りを見せてくれた」と評価。Q1をタイヤ1セットで凌いでQ3用に2セットを確保した事が4番手セルジオ・ペレスに0.062秒差という好タイムに繋がったと説明した。
トップ10組の中でミディアムを履いてグリッドに着くのはフロントローの2台のみで、ソフトタイヤを履くガスリーは直近のライバル達と同じ条件でレースに臨む事になる。
エドルズはこの点に触れて「ポイント獲得のチャンスは十分にあると思う」と入賞への自信をのぞかせた。
ポールポジションはルイス・ハミルトン。2番手にバルテリ・ボッタスが続いてメルセデスが最前列をロックアウトした。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは僚友セルジオ・ペレスと共に2列目3番グリッドから逆転に挑む。
2021年 F1ハンガリーグランプリ決勝レースは、日本時間8月1日(日)22時にスタート。1周4,381mのハンガロリンクを70周する事でチャンピオンシップを争う。