ハースF1、2021年の新車「VF-21」のカラーリングを公開…マゼピン支援の露ウラルカリが冠スポンサーに
ハースF1チームは3月4日(木)、2021年シーズンのF1世界選手権に投入する新車「VF-21」のリバリーを世界初公開した。
2016年よりF1に参戦する米国ノースカロライナ州カナポリスのチームにとっての6代目のF1マシンは、フェラーリとの技術提携を軸に開発が進められ、従来どおりマラネロ製の最新パワーユニットを搭載する。
2017年からの4年間に渡り一貫性を保っていたドライバーラインナップは一新され、ロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセンに代えて、チームは7度のF1王者の息子ミック・シューマッハと、ニキータ・マゼピンのルーキーコンビを起用する。
チームは新車のカラーリングと合わせて、世界最大級のカリ肥料生産・輸出企業であるロシアのウラルカリ社とのタイトルスポンサー契約を発表した。今季よりウラルカリ・ハースF1チーム(Uralkali Haas F1 Team)を名乗る。
マゼピン父、ドミトリーは同社の筆頭株主で、ウラルカリはキャリアを通じてニキータを支援してきた。チームとのスポンサーシップ契約は複数年との事で、マゼピンのシートは当面安泰と言える。
ハースF1チームのジーン・ハース会長はウラリカリとの提携を歓迎するとして「チームにとってエキサイティングなシーズンになる」との談話を発表した。
2018年のコンストラクターズ選手権5位を境に2年連続でチャンピオンシップ9位に甘んじているハースF1チームは、新しい技術レギュレーションが導入される2022年に焦点を当てている。
チーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは「VF-21が今後開発されない事は周知の事実だ。我々は、フィールド全体が接近すると予想される2022年型のマシン開発に集中している」と語った。
ハースF1「VF-21」画像ギャラリー
あくまでもリバリーであり、形状を見れば明白なように、カラーリングを除いて実際のVF-21とは何も関係がない。実車は3月12日のバーレーンテスト当日朝、現地時間の午前8時30分にピットレーンで発表される。