朗報!モナコ政府、2年ぶりのF1グランプリ開催に向けモンテカルロ市街地コースの建設を開始
ストリートサーキットであるが故に予定通りの開催が危惧されていたF1モナコGPに青信号が灯りつつある。モナコ公国政府は17日(水)、週明け月曜よりサーキットの建設作業を開始すると発表した。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの影響を受け、世界三大レースの一つに数えられる伝統の一戦は昨年、中止を強いられた。F1モナコGPは1955年以降、一度も途切れる事なく開催され続けてきたが、この連続開催記録は64年で終わりを迎えた。
舞台となるモンテカルロ市街地コースは高級リゾート地として名高いモナコの公道に特設される。故に、常設サーキットとは異なり準備期間が長く、観衆の整理が困難である事などから開催を危ぶむ声が絶えない。
しかしながらモナコ政府は22日(月)より、交通整理や駐車禁止区域を設けた上で、道路整備を始めとするインフラ工事を開始すると発表した。これは例年より2週間早く、工事は7週間に渡って行われる。
建設されたサーキットは5月20~23日のF1モナコGPだけでなく、4月23~25日の第12回モナコヒストリックグランプリ並びに、5月8日の第4回フォーミュラE選手権モナコE-Prixにも使用される。
昨年同様に今季のF1カレンダーもまた、開幕を前に再編を強いられた。当初開幕戦が予定されていたオーストラリアGPは11月21日に延期され、上海インターナショナル・サーキットでの中国GPは開催の目処が立っていない。
現時点で2021年シーズンのF1は3月28日のバーレーンGPで開幕を迎えた後、イモラでのエミリア・ロマーニャGP、アルガルベ・サーキットでのポルトガルGPへと向かう予定となっている。