ランス・ストロール、独アイフェルGPの週末に新型コロナに感染していた事が発覚
レーシングポイントF1チームのランス・ストロールは第12戦ポルトガルGPに先立ち、ニュルブルクリンクで開催されたF1アイフェルGPに週末に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)検査で陽性反応が確認されていた事を明かした。
ストロールはソチでの週末以来、体調を崩し、イベント開幕を前に胃の調子が悪くトイレから出られない状態であると訴えていたが、ニュルでのレースに先立って行われた火曜の検査では陰性であった。だがこれは、日曜夜の再検査で覆される事となった。
結局ストロールは、アイフェルGPのFP3開始30分前にイベント全てを欠場する意向をチーム側に伝えた。予選と決勝ではストロールの代役としてニコ・ヒュルケンベルグが抜擢され、チームに貴重なチャンピオンシップポイントをもたらした。
新型肺炎の感染拡大を防ぐべく、F1は今シーズンのパドックでソーシャルディスタンスの遵守やマスクの着用、定期テストを義務付けており、チームは”バブル”と呼ばれる集団内で行動しなければならない。ストロールはSNSを通して、ニュルでの土曜以降、自己隔離を実施していたと明かした。
「何が起きたのかを説明したい。僕はレース前の通常の検査で陰性と判断された後、ニュルブルクリンクに到着した」とストロール。
「土曜日の朝に胃の調子が悪くなり目が覚めた。FIAが定める手順に従ってモーターホームに自分を隔離し、パドックには戻らなかった。レースに出られる状態ではなかったから、日曜日の早朝に飛行機で帰国した」
「それでも体調が良くならず、日曜日の夕方に検査を受けた。そうしたら次の日に陽性の結果が出たため、その後10日間は家に閉じこもっていた。幸いなことに、症状はかなり軽かった」
今週末はポルティマオのアルガルベ・サーキットで24年ぶりにF1ポルトガルGPが開催されるが、ストロールは「今週月曜日に再度検査を受けたけど、結果は陰性だった。調子は最高だし、ポルトガルでのレースが待ち遠しい」と述べ、復帰の準備は整っていると主張した。