ルノーF1復帰後のアロンソに自由なし…アビテブール、インディ500参戦を除外
ルノーF1チームのシリル・アビテブール代表は、ルノー復帰後のフェルナンド・アロンソがインディアナポリス500マイルレースに参戦する事はないと明言した。
アロンソはエンストンのチームと来季からの2年契約を結んでいるため、少なくとも2023年までインディ500に再挑戦する事はない。今月23日に行われる第104回大会を最後に、最低2年は脇目も振らずF1に集中する事を求められている。
マクラーレンSPから2020年のインディ500に挑戦するアロンソは、米国現地13日に行われた2日目のプラクティスでコントロールを失い壁に激突。クラッシュ第一号となった。マシンは大きく壊れ、チームは深夜作業の特別許可を得て修復作業に取り組み、3日目に間に合わせたもののアロンソは奮わず、予選を翌日に控えて25番手に沈んだ。
マクラーレン在籍時はザク・ブラウンの配慮もあり自由を享受していた2度のF1ワールドチャンピオンだが、ルノー復帰後のアロンソにそのような自由が与えられる事はないようだ。
スペインGPを前にアビテブールは「率直に言って、私は彼がインディアナポリスのレーシングカーを降りる来週末まで、殆ど息をする事ができない。だが、彼が我々と共に行動するようになれば、私は楽になれる。しばらくの間は気晴らしなど存在しない。それは非常に明確だ」と語った。
ザク・ブラウンはこの程、ルノーが許可しさえすれば2021年もインディ500でアロンソを乗せる用意があると公言していたが、当のアロンソは「現時点では少なくとも2年間は参戦しないと理解している」と述べ、ルノーとの契約がある2021年と2022年の参戦の可能性を除外していた。