ジェイソン・サマーヴィル、2021年F1規約策定に貢献…最優秀エアロダイナミストを称えるディノ・トソ賞を受賞
フォーミュラ1のエアロダイナミクス部門の責任者を務めているジェイソン・サマーヴィルが、2019年の年間レースカー最優秀エアロダイナミストを称えるディノ・トソ賞に輝き、12月3日に英国ロンドンのミレニアムホテルで行われた世界モータースポーツシンポジウムの中で授与式が行われた。
同賞は、レーステック誌が世界トップのレーシングエアロダイナミクス技術者に贈るもので、2021年の新しいF1レギュレーションの策定に際してのジェイソン・サマーヴィルの功績が高く評価された。F1は去る10月31日に、2021年シーズンから施行される新たな一連の規約を発表。ジェイソン・サマービルはF1及びFIA国際自動車連盟の技術部門と連携して、新世代のルール策定に携わった。
F1の競技部門を率いるロス・ブラウンは次のように述べ、同僚の栄誉を歓迎するとともに、ジェイソン・サマービルの受賞は、2021年のレギュレーション策定に関する取り組みそのものに対する評価の表れだと主張した。
「ジェイソンが名誉ある評価を受けたことを非常に嬉しく思っている。この賞はジェイソンの才能の評価に留まらず、F1とFIAとの共同作業の有効性を認め、モータースポーツの科学コミュニティやファンが、F1をより壮大でエキサイティングなものにするための我々の取り組みを高く評価した事の表れだと考えている」
「新しい規約は、F1の歴史の中で初めて理論のみに基づいて策定されたというだけに留まらない。我々は最新の計算流体力学解析ツールを使用した精密で科学的なテストプログラムや、長期間に渡る風洞実験を行ってきた」
レース・パワートレイン・オブ・ザ・イヤー賞は、アウディスポーツとエンジン技術責任者を務めるウルリッヒ・バレツキーが受賞した。