ガスリー、苦境の中での2位「本当におめでとう、ありがとう」とホンダ本橋CE / F1ブラジルGP《決勝》
ホンダエンジンを搭載するファエンツァのチームの快進撃が止まらない。ドイツでのダニール・クビアトの3位表彰台獲得に続いて、ブラジルではピエール・ガスリーが2位表彰台の快挙を果たした。
フェラーリ勢の同士討ちに加えて、メルセデスのバルテリ・ボッタスがテクニカルトラブルで退場となった事が大きく影響したとは言え、ガスリーは予選でミッドフィールド最速をポジションを獲得。レースでも、手負いとは言え6度のF1ワールドチャンピオン、ルイス・ハミルトンを1000分の62秒という僅差で抑えきるという脱帽の走りを披露した。
トップチームでもないトロロッソが2位というだけでも一大事だが、シーズン途中に降格処分を受け古巣に戻ってきたガスリーが獲ったとだけあって、スクーデリア・トロロッソ側を担当する本橋正充ホンダF1チーフエンジニアにとっても、格別な想いがあったようだ。
レースを終えて本橋F1チーフエンジニアは「今日のレースは、最後まであれだけの接戦のバトルを勝ち抜いての2位ということで感無量です」と語った。
「また、Scuderia Toro Rossoとのシーズン2度目の表彰台獲得ということもあり特別な想いです。今週は金曜からパワーユニットにトラブルが出ていたりもしましたが、チームやドライバーの協力のおかげで、なんとかリカバリーできました」
「ガスリー選手とは、トロロッソとのプロジェクトをスタートさせた時から2年間に渡って共に仕事をしてきた間柄で、昨年も4位という特別な結果を残す事ができましたが、今年はチームの移籍などもあり、彼自身、苦しい時期を過ごした事と思います」
「トロロッソに戻って徐々に調子を上げてきた中での今日の結果ですので、本当におめでとう、ありがとうという想いです」
「良い結果を出すことができましたが、ホンダとしてはまだまだ高いところを目指さなくてはいけないと思っていますので、ここからも進歩を続けていければと思っています」
11月17日(日)にインテルラゴス・サーキットで行われた2019年F1第20戦ブラジルグランプリ決勝レースでは、ポールポジションからスタートしたレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが優勝を果たし、通算8勝目を上げた。