フェルスタッペン「モンツァはレッドブル・ホンダ最大の試練」
レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが、2019年FIA F1世界選手権第14戦イタリアGPに先立って抱負を語った。フェルスタッペンは昨年のレースで3位チェッカーを受けたものの、レース終盤に起こったバルテリ・ボッタス(Mercedes)との接触の責任を問われ5秒加算ペナルティ。最終5位に終わった。
前戦ベルギーGPでは1周目にアルファロメオのキミ・ライコネンと接触。昨年のハンガリーGPから続いていた22戦連続5位以上フィニッシュの記録が潰えた。2位のボッタスまで7ポイント差に詰め寄っていたドライバーズランキングでは3位をキープしたものの、ボッタスとのギャップは22に拡大した。
現時点ではホンダからの公式発表はないものの、モンツァではフェルスタッペンとピエール・ガスリーの2台にスペック4エンジンが投入される見通しで、グリッド降格ペナルティによって最後尾からのスタートが予想されている。モンツァの翌戦シンガポールは、レッドブル・ホンダの優勝の可能性が高く、先行してペナルティを消化しておく事が望ましい。
モンツァはカレンダー屈指の超高速サーキットで、チームによっては、そのエンジン全開率は85%近くにも達する。エンジンの限界性能が試されるが故に、地元フェラーリが最有力候補に挙げられている。フェルスタッペンは「モンツァはレッドブル・ホンダ最大の試練の一つ」だと述べ、苦戦を予想する。
モンツァはレッドブル・ホンダ最大の試練
マックス・フェルスタッペン
スパは微妙な感じになってしまったけど、大局的にみれば大したことではないし、イタリアとは連戦だから、またすぐにレースができて嬉しい。
モンツァは超高速だからドライブするのが最高に楽しいんだけど、レッドブル・ホンダにとっては、スパと同じように難しい挑戦になるはずだ。カレンダーの中でも、最も苦戦が予想されるサーキットだからね。
僕がモンツァで一番好きなのは高速セクションで、最終コーナー(パラボリカ)に関しては上手く攻略するのが簡単じゃないけど、バッチリ決まると本当に気持ちが良い。
モンツァには長い歴史があり、地元のファンはシーズンの中でも最も情熱的な人たちだ。スタンドは例年多くの赤(フェラーリファン=ティフォシが大挙するため)で染まるけど、今週末はオレンジ軍団(フェルスタッペンの母国オランダのファン)が全力でサポートしてくれるはずだ。
イタリアGPの戦いの舞台となるのは超高速のモンツァ・サーキット。全長5.793kmのコースには4本のロングストレートが存在し、エンジン全開率は80%を超え、最高速は362.5km/h、平均速度は243km/hにも達する。
昨年のグランプリでは、フェラーリのキミ・ライコネンがポールポジションを獲得するも、メルセデスがピット戦略でブラフをかけ、予選3番グリッドのルイス・ハミルトンが逆転優勝を果たした。
F1イタリアGPは、日本時間9月6日(金)18時からのフリー走行1で幕を開ける。