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F1カナダGP タイヤ配分:トップ3チームが互いに異なる戦略を採用、レッドブル・ホンダは保守的
F1公式タイヤサプライヤーのピレリが、ジル・ビルヌーブ・サーキットで開催される2019年F1世界選手権第7戦カナダGPのドライバー別タイヤ選択を公表した。
セント・ローレンス川の人工島に作られたストップ・アンド・ゴー型のコースには、前戦モナコGPと同様に、最も柔らかいレンジのC3からC5までのコンパウンドが持ち込まれ、最も硬いC3から順に「ハード(白)」「ミディアム(黄)」「ソフト(赤)」の呼称が与えられる。
注目すべきはトップ3チームが互いに異なる選択をした点だ。中でもメルセデスが最もアグレッシブで、ソフトを8セット選択。フェラーリとレッドブル・ホンダは共にソフトを7セットに抑えた保守的なアロケーションで、ミディアムとハードの配分で違いをみせた。
アルファロメオ、マクラーレン、レーシングポイントの3チームは、最も柔らかいソフトを9セット選択。全10チームの中で最もアグレッシブな姿勢を示した。ジル・ビルヌーブ・サーキットはグリップレベルとタイヤへの負荷が低い。
昨年のレースではセバスチャン・ベッテル(Ferrari)が中古のウルトラソフトで37周を走り、その後最も硬いソフトへとスイッチ。1ストッパーを採用して70周のレースでトップチェッカーを受けた。2ストップ戦略を採用したマシンは皆無だった。
F1カナダGPは、日本時間6月7日金曜23時からのフリー走行1で幕を開ける。