ホンダF1、87年英国GP以来の4台入賞「速さ、戦略の両方で見事な仕事」と田辺TD / F1モナコGP《決勝》
26日(日)に行われたF1第6戦モナコGP決勝を終えて、ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターがレース内容と週末を振り返った。
前日の予選では、ホンダ製F1パワーユニットを搭載する全4台がトップ10グリッドを獲得。ライバルに対して競争力あるパフォーマンスを見せつけた。勢いは決勝でも衰えることなく、マックス・フェルスタッペンが4位、ピエール・ガスリーが5位、ダニール・クビアトが7位、アレックス・アルボンが8位フィニッシュを果たし、全4台が入賞を果たした。
ホンダ製エンジンを搭載する4台がトップ10入りしたのは1991年以来初めて。また、4台揃っての”クアドラプル”入賞を果たしたのは、ウィリアムズとロータスに供給していた1987年のイギリスGP以来、32年ぶりの事であった。その際は予選2番手のナイジェル・マンセルが逆転優勝。ネルソン・ピケが2位、アイルトン・セナが3位、中嶋悟が4位フィニッシュを果たした
予選3番手のフェルスタッペンは2位でチェッカーを受けるも、5秒ペナルティーが科されたために最終4位に終わった。タイヤ交換を終えてピットアウトした際、メルセデスのバルテリ・ボッタスと横並びになり接触。これが審議の対象となり、レース後にタイム加算された。
- 4位:マックス・フェルスタッペン
- 5位:ピエール・ガスリー
- 7位:ダニール・クビアト
- 8位:アレックス・アルボン
ホンダ:F1モナコGP決勝を終えて
田辺 豊治ホンダF1現場責任者
今日のレースでは、アストンマーチン・レッドブルレーシングとスクーデリア・トロロッソのすべてのマシンが完走し、4台揃って入賞する事が出来ました。力強いパフォーマンスだったと思います。その一方で、マックスが5秒加算のペナルティーを受けてしまったことは本当に残念でした。
両チームは週末を通して速さを示し、戦略面でも見事な仕事をしてくれました。この後は一旦ヨーロッパを離れ、モントリオールに向かいます。ジル・ビルヌーブ・サーキットは今回とは異なるタイプのコースですので、カナダに向けてパワーユニットの開発作業を懸命に進めていくつもりです。