ガスリー、まさかのQ1敗退「戦略ミスが大きな代償に繋がった」オーストラリアGP《予選》
F1オーストラリアGP公式予選でQ1敗退に終わったレッドブル・ホンダのピエール・ガスリーは、戦略ミスが大きな代償に繋がったと述べ、トラックエボリューションを甘く見過ぎた事が原因だとの見解を示した。
3月16日(土)に行われた予選でレッドブル陣営は、第一ラウンドのQ1を”1ラン”で通過する戦略を採用。1回目のアタックを終えたガスリーは、Q2進出に足ると思しきタイムを刻んだものの、ピット・インするやいなや、2回目のアタックに出た他車のインプルーブによって17番手にまで引きずり落とされ、まさかのノックアウトを喫した。
舞台となったアルバート・パーク・サーキットは、文字通り公園内に仮設されるストリートコース。普段はレースが開催されないため、周回を重ねる事で路面状況が急激に改善する傾向を持つ。レッドブル・レーシングは安牌を切る方向でセッションを進める傾向のあるチームだが、今回ばかりは見通しが甘すぎたようだ。
レッドブル・レーシングのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは「ストラテジストの愚かなミス」だとして、ガスリーのQ1敗退はチームのミスによるものだと認めている。
戦略ミスが大きな代償に繋がった
ピエール・ガスリー予選: 17位, FP3: 6位
ターン1に差し掛かった時に若干トラフィックに捕まったんだけど、それを別にすれば、Q1のラップにはかなり満足してたんだ。僕らが1回のアタックだったのに対して、他の多くのチームは2回だった。これが大きな代償に繋がってしまった。
これほど路面状況が改善するとは予想してなかったし、ここまで混戦になるとも考えてなかったんだ。楽観的に考えすぎだったと思う。もちろんこの位置は僕らが望んでいたものではないし、メルセデスとフェラーリは本当に速いけど、セッションごとに正しい方向に進んでる事を実感してる。
昨年のレースではオーバーテイクが殆どなかったし、アルバート・パーク・サーキットでこの位置から巻き返すのは難しいけど、当然ポイント獲得を狙っていくつもりさ。今日は厳しい一日になってしまったけど、前向きな姿勢で明日に臨まなきゃね。明日は、このクルマでの経験を積むことと、ポジションを取り戻す事の2つに集中して頑張るよ。
ポールポジションはメルセデスAMGのルイス・ハミルトン。メルボルンでの6度目のポールを射止めた。2番手はチームメイトのバルテリ・ボッタス。シルバーアローが後続に大差をつけ圧倒する結果となった。
2019年開幕F1オーストラリア・グランプリ決勝レースは、日本時間3月17日(日)14時10分にグリーンフラッグを迎え、1周5303mのアルバート・パーク・サーキットを58周する事で勝敗を決する。