日産e.dams、F1デビューのアレックス・アルボンに代えてオリバー・ローランドの起用を発表
日産自動車株式会社は30日、日産e.damsとの契約を解消したアレックス・アルボンの代わりとして、イギリス出身の26歳オリバー・ローランドをセバスチャン・ブエミのチームメイトとして起用する事を発表。トロロッソ・ホンダのドライバー人事に係る一件が決着した。
日産e.damsは9月20日にアルボンと3年契約を発表したものの、ブレンドン・ハートレーの後任を探すトロロッソ・ホンダがアルボン獲得に向けてアプローチ。若きタイ人ドライバーのキャリアを尊重した日産e.damsは、アルボンとの契約を解消した。
「フォーミュラE選手権は、世界でもトップクラスのドライバーが参戦するシリーズだ」とオリバー・ローランド。ローランドはスペインのバレンシアで開催されたプレシーズンテスト最終日にアルボンに代わって日産e.damsのマシンをドライブしていた。
「シーズン5の日産e.damsのドライバーとして選ばれて光栄に思っている。セバスチャンと一緒に戦うことができるのは素晴らしい機会だし、フォーミュラEで最高のドライバーに挑戦することを楽しみにしている」
またオリバーローランドの起用発表とあわせて、高星明誠(たかぼし みつのり)のリザーブ兼テストドライバー就任と、元日産GTアカデミーの勝者ヤン・マーデンボローの公式シミュレータードライバー起用が発表された。
今年SUPER GTで日産GT-Rをドライブした25歳の高星は、2016年にヨーロッパのブランパンGTシリーズ耐久カップに日産ドライバーとして参戦。昨年は全日本F3選手権のタイトルを獲得している。27歳のヤン・マーデンボローは2011年に日産GTアカデミーで勝利し、3シーズンに渡って日産のSUPER GTドライバーとしてフルシーズンを戦った。
電動フォーミュラの第5シーズンは、12月15日にサウジアラビアで開幕を迎える。