アレクサンダー・アルボンcopyright FIA Formula 2

トロロッソ・ホンダ、来季アレックス・アルボンの起用を正式発表。64年ぶりにタイ人F1ドライバーが誕生

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F1に参戦するトロロッソ・ホンダはアブダビGP決勝翌日の11月26日、2019年のFIAフォーミュラ1世界選手権でアレックス・アルボン(アレキサンダー・アルボン)を起用する事を正式に発表した。タイ国籍の22歳は来年、ダニール・クビアトのチームメイトとして来季F1デビューを果たす。

タイ国籍のドライバーがF1を走るのは、1955年にマセラティで出走したビラボンセ・バヌデジ・バヌバンド王子(プリンス・ビラ)以来初めての事で64年ぶり。なお、既にジョージ・ラッセルとランド・ノリスがそれぞれウィリアムズとマクラーレンから来季F1でデビューする事が発表されており、アルボンを含めて今年のF2選手権のランキング上位3名全てがF1に昇格する事になる。

アルボンとの契約が確定したことで、今季フル参戦を果たしたブレンドン・ハートレーのシート喪失が確定。ピエール・ガスリーは来年、本家レッドブル・レーシングへと移籍するため、結成2年目を迎えるトロロッソ・ホンダは、ドライバーラインナップを一新する事になる。

「F1デビューの知らせを聞いて最高の気分だよ」とアレックス・アルボン。長年の夢が叶った事に対して興奮気味に喜びを語った。

「僕はシングルシーターのキャリアで浮き沈みを経験してきた。2012年にレッドブルの育成から解雇されてからは、F1への道のりがより一層厳しくなったと実感してた。それ以降は毎回マシンに乗り込む度に、印象的な走りをするように懸命に頑張ってきたんだ」

「僕を信じて二度目のチャンスをくれたレッドブルとDr.マルコにお礼を言わなきゃならない。最初にレーシングカーに乗った時からF1は僕の夢であり続けてきたし、モータースポーツに夢中だった。このようなチャンスを掴めるなんて、本当に何て言って良いか分からないよ」

アルボンはレーシングドライバーの父の影響を受けて8歳の時にキャリアをスタート。様々なカート競技の大会で優勝を果たした後、2012年にフォーミュラ・ルノー2.0でシングルシーター・デビューを果たした。

だが成績は散々な結果に終わり、同じ年にレッドブルのジュニアプログラムに加わったものの僅か1年で放出。だが悔しさをバネに腕を磨き続け、2016年にARTグランプリからGP3シリーズにステップアップ。チームメイトのシャルル・ルクレールとの激戦の末、年間2位に輝いた。

今年はDAMSからFIA-F2選手権に参戦しチャンピオンシップ3位を獲得。来月12月に開幕を迎えるシーズン5のフォーミュラEに日産e.damsからの参戦が発表されていたが、26日に同チームとの契約が解消された事が明らかにされていた。

「アレクサンダーは2018年のF2選手権で印象的なシーズンを送っていた」とフランツ・トスト代表。「4つのレースで優勝を果たし、チャンピオンシップ3位でシーズンを締め括った。レースでは数々のライバルをオーバーテイクしてみせた。彼は大きく成長を遂げているし、F1で競い合うだけの準備が整っていると思う」

「我々スクーデリア・トロロッソは、若く才能に溢れたコンペティティブなアレックスとダニールという二人のドライバーと共に2019シーズンを戦う事を本当に楽しみにしている」