トロロッソ「ホンダエンジンはFP3で電気系トラブルに見舞われていた」
エンジントラブルによってピエール・ガスリーがQ1敗退を喫したF1アブダビGP公式予選を終えて、スクーデリア・トロロッソのパフォーマンスエンジニアを務めるギヨーム・デゾテウスは、予選に先立って行われた最終プラクティスでも、ガスリー車のパワーユニットに問題が発生していた事を明らかにした。
ホンダ製F1パワーユニット「RA618H」は2018シーズンの締め括りとなる大事な公式予選で悲鳴を上げ、ピエール・ガスリーのQ2進出を阻んだ。Q1の最後のアタックに挑んだガスリーは、自己ベストをコンマ6秒上回る好タイムを刻んでいたものの、最終コーナーの手前で失速。ホームストレートを力なく滑走した。
結果としてガスリーはタイムを更新できず17番手。ブレンドン・ハートレーの方も1000分の60秒という僅差でQ2進出を逃し、レッドブル・トロロッソ・ホンダの2台は揃ってQ1ノックアウトに終わった。
ホンダエンジンはFP3でもトラブルに見舞われていた
ギヨーム・デゾテウスパフォーマンスエンジニア
ブレンドンのFP3はかなり順調だったけど、反対側のガレージはいささか厄介な状況だった。ピエールは最初のランの際にパワーユニットに電気系統のトラブルを抱えてしまい、バックオフする事を強いられた。幸いにもその問題はすぐに解決できたんだが、その後ターン16の出口でハースのグロージャンがぶつかってきて、最後のアタックラップを諦めなければならなかった。
もちろんもっと良い結果を望んでいたけど、予選も計画通りにはいかなかった。ブレンドンはマシンバランスに苦労し、残念ながら次のラウンドに進めなかった。ピエールの方はまたしてもトラブルに見舞われてしまった。前のラップより0.6秒良いタイムを刻んでいたにも関わらず、最終コーナーでエンジンパワーを失ってしまったんだ。
今日のマシンは10番手か11番手を争えるレベルにあったと思うし、あのトラブルがなければ余裕でQ2に駒を進めていたはずだ。今の段階では何が起こったのかよく分からないから、マシンがガレージに戻り次第、詳しく調査するつもりだ。
決勝レースに関しては、ハイパーソフトタイヤでスタートする連中が(タイヤが長く保たず早々にピットインを強いられるなど)面白い状況を作り出してくれるかもしれないね。前の集団を掻い潜ってポイントを獲得するために、今夜はあらゆる選択肢を検討するつもりだ。
ポールポジションはメルセデスのルイス・ハミルトン。2番手は僚友バルテリ・ボッタス。3番手はスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテルという結果となった。
2018年F1第21戦アブダビグランプリ決勝レースは、日本時間11月24日(日)22時10分から行われ、1周5,554mのヤス・マリーナ・サーキットを55周する事で勝敗を争う。