ホンダとの4位入賞に大興奮のトロ・ロッソのスタッフ達、2018年第二戦F1バーレーンGP決勝レース後
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トロロッソ代表、労をねぎらい感謝「栃木のHonda開発部門の皆さんにお礼を言いたい」

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マクラーレンが3年もの月日をかけても成し得なかった4位入賞、イタリア・ファエンツァに本拠地を置くスクーデリア・トロロッソは、ホンダとのコラボレーション僅か2戦目にしてこの快挙を成し遂げた。大はしゃぎするクルーを脇目に、チーム代表を務めるフランツ・トストの口から出たのは、ホンダのパワーユニット開発拠点、HRDさくらで働く人々への感謝の言葉だった。

「ホンダのHRDさくらにいる開発部門の人たちにお礼を言いたい。彼らは冬の間、信頼性のみならずパフォーマンスを大幅に改善するという本当に素晴らしい仕事を成し遂げてくれた。結果として我々は今、上位のポジションをかけて戦っている」

4位が決まった瞬間に飛び上がって喜ぶスクーデリア・トロロッソのメンバー
© Honda、4位が決まった瞬間に飛び上がって喜ぶトロロッソのメンバー

これ以上最悪な結末はあり得ないほど散々な結果に終わった開幕オーストラリア。砂漠に囲まれた暑く厳しいサーキットでのトロロッソ・ホンダは、文字通りこれ以上望めない最高のリザルトを手にした。5番グリッドからレースをスタートしたピエール・ガスリー、オープニングラップで格上チームのレッドブル、ダニエル・リカルドをオーバーテイクする最高の滑り出しを見せた。

序盤にブレーキに異常を抱えるアクシデントがあったものの、ホンダ渾身のRA618Hを搭載するスクーデリア・トロロッソSTR13は息を吹き返し、ガスリーを4位チェッカーへと誘った。上位3チームが別カテゴリの速さを示す近年のF1において、4位入賞は勝利にも等しい価値がある。

栃木のHondaの開発部門の皆さんにお礼を言いたい

フランツ・トストトロ・ロッソ代表

4位という結果はホンダとトロ・ロッソにとってこの上ないリザルトだ。我々は新しいエアロパッケージを、ホンダは幾つか改良を施したエンジンを持ち込んだ。ピエールの車は最初からアップグレードがピタリとハマり、メルボルンの時と比べてパフォーマンスが改善している事を確認できた。

金曜日は2台のマシンで異なるセットアップを試した。ピエールは新しい仕様のものを、その一方でブレンドンは前のバージョンのものを使用した。数周走行しただけで新しいアップグレードが期待していた通りに機能していることが分かった。CFDと風洞での計算通りだった。

土曜日は2台のマシンを最新仕様にした。ピエールは予選で6位という素晴らしい結果を成し遂げた。ハミルトンがギアボックス交換による5グリッド降格を受けたため、5番手からレースをスタートする事になった。ブレンドもまたQ3進出までコンマ一秒という素晴らしいパフォーマンスを見せ、11番手でフィニッシュした。

4位入賞の記念撮影にはしゃぐトロロッソとホンダのスタッフ達
© Getty Images / Red Bull Content Pool、4位入賞の記念撮影

ドライバーは二人ともかなり良いスタートを切った。ピエールはオープニングラップで4番手にまで順位を上げ、その後はマグヌッセンに対して素晴らしい戦いをし、レースの最後までポジションを守り続けた。タイヤをマネージメントし、燃料を巧みに管理することでマシンの速度を上手くコントロールしていた。

ブレンドンは不幸にもスタート後にペレスと接触してしまったため、最初のピットストップの時に10秒ペナルティを受ける事になった。これがなければ8位か9位でフィニッシュできた事だろう。トラフィックの中で多くのタイムを失いキャッチアップするのが難しい状況だったが、そんな中でも良いレースをしたと思う。我々はスーパーソフトを履かせるためもう1度ピットインさせる事にした。ピットアウトした後の彼は上手くギャップを縮めていった。後4・5周あれば10位でフィニッシュできていただろう。

全体としてこの結果に非常に満足している。シーズン第2戦で4位を獲得できた事は、ホンダとレッドブル、トロロッソにとって、これ以上ないほどにポジティブなサインだ。このレベルのパフォーマンスをキープし続けられる自信がかなりある。フェルスタッペンやリカルドがレースをフィニッシュできなかった事を考えれば、毎回4位でフィニッシュするのは難しいだろう。とは言え、今後全てのレースでポイントを獲得することは可能だと確信している。

フランツ・トスト代表とブレンドン・ハートレー、ヘルムート・マルコ
© Honda、中央:フランツ・トスト代表

ホンダのHRDさくらにいる開発部門の人たちにお礼を言いたい。彼らは冬の間、信頼性だけでなく大幅にパフォーマンスを改善し、本当に素晴らしい仕事を成し遂げてきた。結果として我々は今、上位のポジションをかけて戦っている。マンチェスターのエアロ部門のみんなにもお礼を言いたい。アップグレードは全て期待通りに機能しており、本当に素晴らしい仕事をしてくれた。今日の素晴らしい成果に対して、ホンダとチームを讃えたい。


優勝候補が続々と脱落する波乱のレースを制したのはポールシッターのセバスチャン・ベッテル(Ferrari)。性能低下したソフトタイヤを上手く労る事で見事な1ストップレースを披露した。2番手にはバルテリ・ボッタス(Mercedes)、3番手にはルイス・ハミルトンが続いた。

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