フェルナンド・アロンソとルイス・ハミルトン
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ストーブリーグ

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ストーブリーグとは、プロスポーツ選手に関する移籍話のこと。英語ではHot Stove Leagueと言い、元々はストーブが必要になる季節(多くのスポーツでは冬はオフシーズン)のスポーツニュース全般のことを指していた。

F1におけるストーブリーグの嘘・ホント

F1のストーブリーグは、モナコGPが開催される5月頃から始まるのが通例となっており、夏休み明け後の9月頃に最盛期を迎える。契約更新の場合は早ければ夏頃に発表がある場合もあるが、移籍の場合はシーズン閉幕直前の10月・11月あたりに発表されることが多い。グランプリが開催されない夏休み期間には、ニュースネタに困ったメディアが創作したとしか思えないかなり不確実な情報が流れることもある。

有名ドライバーの移籍に関する話題の殆どはただの噂話レベルであり、信憑性が高いストーブリーグはほぼ皆無である。それは、ドライバーの移籍はチームの活動、スポンサーシップに大きな影響を与えるため、真実を知るチーム側がこれを事前に外部に漏らすことは原則としてあり得ないからだ。

ストーブリーグ自体は「世間話で盛り上がる人間心理」に着目したメディア側の都合によって、また、チーム及びドライバーが交渉上の駆け引きのために用いるメディア戦略の一部である。それ故、正式発表前に真に正しい情報が公の場に出ることは基本的にはない。過去のストーブリーグ記事を見れば、これは一目瞭然である。ストーブリーグはエンターテイメントの一部として楽しむ、あるいは、その情報の裏側にある関係者の意図や狙いを推理して楽しむのが正しいあり方と言える。