ポールポジションとは、予選で1番速いタイムを出したマシンが獲得するスターティンググリッドの事。サーキットにも拠るが、決勝レースを一番先頭でスタートすることになるのだから取れないよりは取ったほうが良い。ただしレギュレーションによっては必ずしもポール・ポジションが有利というわけでもない。

ポール・ポジションなんか取りたくない

例えば、2016年のF1レギュレーションでは、予選Q2での最速タイム達成時のタイヤが決勝レースのスタートタイヤ、と定められているが、2013年までのレギュレーションではQ1自己ベストタイムを出したタイヤで決勝をスタートすることが義務付けられていた。よって、決勝レースを見据えタイヤを温存するためにQ3を走行しないマシンが出てきてしまったのだ。要は、タイヤを痛めて予選でポール・ポジションを取るよりも、タイヤを全く使わず決勝を10番手でスタートの方が有利、という判断がなされていたのだ。

予選ポール・ポジション獲得者は多くの人から賞賛される。だが、決勝レースの勝者は歴史に名を刻む。