
ローガン・サージェント
人物データ
名前 | ローガン・サージェント / Logan Sargeant |
---|---|
国籍 | アメリカ |
出身地 | フロリダ州フォート・ローダーデール |
居住地 | イギリス |
生年月日 | 2000年12月31日 / 24歳 |
身長 | 181cm |
体重 | 71kg |
F1デビュー | 2023年 |
カーナンバー | 2 |
SNS | twitter facebook instagram |
ローガン・サージェント(英:Logan Sargeant)はアメリカ・フロリダ州フォート・ローダーデール出身のレーシングドライバー。アレックス・アルボンの僚友として2023年シーズンにウィリアムズからF1デビューを果たす。
アメリカ人F1ドライバーとしては2015年のアレクサンダー・ロッシ以来、8年ぶりで、フル参戦としては2006~07年にトロ・ロッソで走ったスコット・スピード以来、16年ぶり。
プライベート
兄はNASCARトラックシリーズで活躍したダルトン・サージェントと、兄弟揃ってレーシングドライバーだが、それよりも有名なのは叔父のハリー・サージャント三世だろう。
ハリーは米国海兵隊の元将校で、航空会社、石油精製所、石油取引事業、代替燃料開発、石油・アスファルト輸送事業などを経営する大富豪だ。
1987年に海兵隊を退いた後、ローガンの祖父、ハリーの父であるハリー・サージャントSr.が設立した運送会社「サージャント・マリン」の経営を引き継ぎ事業を成長させていくと、2004年に軍需企業を立ち上げ、イラク戦争を背景に莫大な富を築いていった。
後に連邦政府との軍事契約内容が問題視されたり、ドナルド・トランプ元米大統領の支援工作が報じられるなど、度々紙面を賑わせている人物でもある。
主なキャリア
2008年にカートでモータースポーツのキャリアをスタートさせた。地方選手権や国内選手権を経てヨーロッパへ渡ると、8年間に渡って数々の勝利を収めた。
特に顕著なのは2015年の世界カート選手権制覇で、サージェントは1978年以来初めてアメリカ人ドライバーとしてFIA管轄のカート選手権でジュニア・ワールドチャンピオンに輝いた。
シングルシーターデビューは2016年。チーム・モトパークからフォーミュラ4 UAE選手権に参戦すると2016-17年シーズンにチャンピオンシップ2位を獲得した。
翌年のイギリスF4では3位、2020年のFIA-F3選手権でも3位に輝き、カート以外でのチャンピオン経験はないものの、ほぼすべてのカテゴリーでポールポジションと優勝を重ねてきた。
Courtesy Of Formula Motorsport Limited
表彰台に上がったアーサー・ルクレール、岩佐歩夢、ローガン・サージェント、2021年9月4日FIA-F3選手権ザントフォールトにて
ところが2021年に向けて資金難に陥り、F3に残留する事も、FIA-F2選手権にステップアップする事もままならない状況となり、キャリア終了の瀬戸際に追い込まれた。
近年のジュニア・カテゴリーのシート価格は高騰しており、F2は200万~210万ユーロ(約2億8,000万円程度)、F3でさえ120万ユーロ(約1億7,000万円)、F4ですら50万〜70万ユーロ(8,300万円程度)が必要だとされる。
だがチャロウズ・レーシング・システムが手を差し伸べた事でサージャントは3年目のF3の切符を手にし、キャリア継続のチャンスを得た。
そして2021年に優勝を含む3度の表彰台を獲得してウィリアムズの若手育成プログラム入りを果たし、翌2022年に初のF2フル参戦を果たすと優勝2回、ポールポジション2回、表彰台4回を獲得。ランキング4位につけルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝き、見事F1デビューの機会を掴み取った。
Courtesy Of Williams
表彰台の上でガッツポーズを取るローガン・サージェント(カーリン)、2022年7月3日 FIA-F2選手権第7戦シルバーストン フィーチャーレース
年 | シリーズ | 出走 | 優勝 | PP | 表彰台 | 順位 |
2023 | F1 | – | – | – | – | – |
2022 | FIA-F2選手権ルーキー・オブ・ザ・イヤー | |||||
FIA-F2選手権 | 28 | 2 | 2 | 4 | 4位 | |
2021 | 3 | 0 | 0 | 0 | 29位 | |
ウィリアムズ・ドライバー・アカデミー加入 | ||||||
ミシュラン・ル・マン・カップ – GT3 | 3 | 2 | 2 | 3 | 6位 | |
ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ | 2 | 0 | 1 | 0 | 19位 | |
FIA-F3選手権 | 20 | 1 | 0 | 4 | 7位 | |
2020 | 18 | 2 | 3 | 6 | 3位 | |
2019 | 16 | 0 | 0 | 0 | 19位 | |
マカオグランプリ | 1 | 0 | 0 | 1 | 3位 | |
2018 | フォーミュラ・ルノー・ユーロカップ | 20 | 3 | 2 | 7 | 4位 |
フォーミュラ・ルノー NEC | 12 | 1 | 0 | 3 | 5位 | |
2017 | F4イギリス選手権 | 30 | 2 | 2 | 10 | 3位 |
2016-17 | F4-UAE選手権 | 18 | 0 | 0 | 15 | 2位 |
2009 | 渡欧 | |||||
2008 | カートでキャリアを開始 |
写真
Courtesy Of Williams
ローガン・サージェントで話すウィリアムズ・アカデミー所属のジェイミー・チャドウィック、2022年9月29日F1シンガポールGP
Courtesy Of Williams
ガレージを出てコースに向かうウィリアムズのローガン・サージェント、2022年10月28日F1メキシコGP FP1
Courtesy Of Williams
オースティンのウィリアムズのポップアップストアでマイクを握るローガン・サージェント、2022年10月20日F1アメリカGP
Courtesy Of Williams
サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)でウィリアムズFW44をドライブするアカデミードライバーのローガン・サージェント、2022年10月21日F1アメリカGP FP1
Courtesy Of Williams
P1ボードの前に停まるローガン・サージェント(カーリン)のマシン、2022年7月3日 FIA-F2選手権第7戦シルバーストン フィーチャーレース