マイケル・マシ
人物データ
名前 | マイケル・マシ / Michael Masi |
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国籍 | オーストラリア |
出身地 | シドニー |
マイケル・マシはオーストラリア・シドニー出身のモータースポーツ・ディレクター。オーストラリア・モータースポーツ連盟(CAMS)を経て、2019年4月より国際自動車連盟(FIA)F1レースディレクターとFIAセーフティー・デリゲートを、そして2020年1月よりFIAシングルシーター・ヘッド・オブ・スポーティングを兼任していた人物。スポットライトを避けたいタイプで謎が多い。
1979年にシドニーで生まれた。イタリア系の家柄という事で英語とイタリア語を操る。CAMSとのインタビューによると、アデレードで開催された1993年のF1オーストラリアGPを母と観戦した事でモータースポーツに興味を持ち、学生時代はレーシングチームのボランティアにも参加していたという。
1996年にパトリシアン・ブラザーズ・カレッジ・フェアフィールドを卒業。その後2年間に渡って州立職業訓練学校TAFEでマーケティングを学んだ後に個人会社「マイケル・マシ・エンタープライズ」社を設立した。これは2021年7月現在も存在している。
TAFE卒業後のキャリア初期は謎に包まれているが、2008年にCAMSに加わり、マネージャー職として仕事に従事。2010年F1韓国GPの際には7ヶ月間に渡って同グランプリの運営を支援した。
その後ラリー・オーストラリアを経てコンサルタントとしてV8スーパーカーに加わり、2015年から2018年末まで同シリーズのレースディレクターを務めた。なおこの間に、マーク・スカイフ率いるスカイフ・レーシングやゴーカート・オーストラリア等でコンサルタントをしている。
そして2018年よりホワイティングの補佐役としてF1レース・ディレクターの職を学んだ後、開幕直前に急逝したホワイティングに代わって2019年のF1第1戦オーストラリアGPで同職代理を務め、2019年4月よりF1レースディレクターに就任した。
F1スチュワード委員長を務めていたギャリー・コネリーは、レースディレクター代理就任に際してマシを「1日に20時間働く完全に信頼に足る人物」と評し、「状況を把握して自分の意見を率直に話す」ところが「ホワイティングに似ている」と語っていた。
ただ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とルイス・ハミルトン(メルセデス)が熾烈なタイトル争いを繰り広げた2021年最終アブダビGPでの最終盤の判断が物議となり、2022年2月のF1コミッションで解任が決定され、7月にFIAからの離脱が発表された。
アブダビでの一件は一部のファンの反感を買う事となり、マイケル・マシは後に、殺害予告を含む罵詈雑言の嵐を受けていた事を明かした。