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マーシャル

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マーシャル(英:Marshals)とは、レース運営を行う為の係員の総称。別名コース・ワーカーなど。日本ではオフィシャルとも呼ばれるが、F1競技規約においては6名の競技役員をオフィシャルと呼ぶ

F1においては1950年の世界選手権化当初から導入されており、1イベントあたり500名程度が開催をバックアップする。

マーシャルの役割

コースやピット、パドックに待機してコース運営のサポートをするのが仕事。中にはライセンスが要求される職種もある。

マーシャルと言っても、その仕事は多岐に渡る。分類はASN(各国のモータースポーツ管轄団体)によって様々なようだが、以下に主なマーシャルと仕事内容を挙げる。

トラックサイド・マーシャル

コース上のデブリ確認および撤去、クラッシュやトラブルなどによって停車したマシンを安全な場所へと移動させる事などを担う。

フラッグ・マーシャル

走行中のドライバーに対し、電光掲示板(ライトパネル)や手旗(黄旗や青旗など)によってトラックコンディションを伝達する。

ピット・マーシャル

ピット界隈での事故(クラッシュや燃料火災など)発生に備えたり、ピットレーンの速度制限違反の監視、ピッド・パドックの安全管理やマシンの誘導などを行なう。

技術マーシャル

レース前・レース後の公式車検他、ドライバーの装備チェックなどを行う。

スタートライン・マーシャル

各車がレース開始前のグリッドに正しく並んでいるかどうかを確認する。レース開始前にエンスト車が出たりした場合には黄旗を振る。

エマージェンシー・サービス

コース脇に待機し、医療班と共にクラッシュなどの事故時にドライバーの救出・処置を行う他、消火活動にも取り組む専門家。

計時マーシャル

ラップタイム・レースタイムの計測を行ないマシンのタイムや順位を確認、そしてレース結果の掲示を行なう。

事務局マーシャル

コントロールタワー界隈でマーシャルポスト・チーフとの連絡といった各セクションの責任者とのやり取りやライセンスの確認業務、受付、事務処理、食事や宿の手配などマーシャル全体の総務も兼ねる。舞台裏での事務業務全般を担う。

装備

コース上で活動するマーシャルは白またはオレンジ色の難燃性オーバーオールを着用。安全靴や保護手袋、帽子または保護ヘッドギアを身につける。またホイッスルやナイフなどの刃物、ロープなどを携帯する事もある。

世界一と称される鈴鹿サーキットのマーシャル

鈴鹿サーキットのマーシャル

F1日本グランプリの開催される鈴鹿サーキットでは、マーシャルだけで230人(オフィシャル全体ではおよそ400名)もいるという。キャリア10年から15年のプロフェッショナル。その仕事ぶりはFIA、ドライバーからの信頼も厚く、各国のサーキットが視察・研修に来るほど世界的に評価が高い

お給料に関しては経験に応じた日当制になっており、下は5000円から上は8000円程度で、各自必要な装備は自前で備えるなどほぼボランティアといっても良い。ミスの許されないプロフェッショナルな仕事であり、かつ時として命の危険を伴うことを考えると、本当に頭が下がる。

ユーモアと愛も世界一!

鈴鹿のマーシャルはパフォーマンスも一流。いつも観客を楽しませてくれる。

鈴鹿サーキットで行われた2016年のF1日本GP予選の前には、シーズン末で引退するF1副レースディレクターのハービー・ブラッシュにサプライズが贈られた。鈴鹿の独特な雰囲気はファンのみならず、マーシャルやオフィシャルによって作られてる事を実感させられる。