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シャークフィン

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シャークフィンとは、エンジンカバーからリアウイングにかけて装着される整流板・エアロパーツのこと。日本語に訳すと”フカヒレ”になってしまうため、原語の発音に倣い”シャークフィン”と呼ぶ。エアロパーツとしての効果に疑問視する声もありその効果は定かでない。ただ、スポンサー広告を数多く掲載できるという財政的メリットについては満場一致の見解を得ているようだ。

効果

シャークフィンを備えたRB13
©redbullracing

ディフューザーやリアウイングに当たる空気の流れをきれいに整えダウンフォースを増加させる。ただし、Fダクトを機能させるために使われていた事もあり、時代によっては異なる目的のために装着されていた。

前方から流れてくる空気に”乱れ”があると、リアウイングで効果的なダウンフォースを発生させる事はできない。走行中のマシン前方では様々な乱流が発生する。フロントウイングやフロントタイヤ、そしてサスペンションといった機構は、マシン前方からの空気を跳ね上げ気流を乱す。シャークフィンはこれを整流し高い空力効果をもたらすとされる。

コックピット上部にはエンジンへの空気取り入れ口(エアインテーク)が設けられているが、シャークフィンが無い場合、エアインテークによって左右に分断された空気の流れが、後方で再び合流しようとして乱流を発生させる。

歴史

シャークフィンが初めてF1に登場したのは2008年、レッドブルによってであった。当時のレッドブルマシンRB4のシャークフィンは、コーナリング中に発生する乱流を制御していると噂されており、トヨタやルノーがこれに追随した。ただしそのRB4をデザインしたエイドリアン・ニューウェイは2017年プレシーズンテストにおいて「外見的には大きな違いを生み出すが、空力的にはさほど重要ではない」と述べている。

Fダクトが流行った2010年には、Fダクトを効果的に起動させるための空気注入用パイプを車体に収めるためにシャークフィンを作用したチーム(ザウバーなど)もあった。そして規約変更によって2010年を最後にF1からは姿を消していた。

Fダクトリアウイング

2017年、シャークフィンは再びF1に舞い戻ってきた。この年の規約変更に伴って、F1マシンは低くそして幅広の”ワイド&ロー”なフォルムを身にまとうことになったが、これによりマシンのリアウイングには大きな乱流が発生、チームはこの問題へのソリューションとして”フカヒレ”パーツを復活させ、新デバイスT-ウィングをF1に持ち込んだ。

フォース・インディアは2017年のシンガポールGPで、先端に多数の細かいうろこ状のパーツをつけたシャークフィンを披露、コーナリング時に効果的な気流をもたらすものとされ、着実な進化を遂げた。

しかしながら、FIAはこれらのエアロパーツは”見た目が悪い”として2018年の技術規約を変更、これによりシャークフィンとT-ウイングの事実上の禁止が決定、11月のF1ストラテジー会議でマクラーレンがシャークフィン継続に反対票を投じた事で再び姿を消すことになった。

近年ではF1のみならず、WEC世界耐久選手権や日本のスーパーフォーミュラのマシンにもシャークフィンが取り付けられている。