ビーム・ウイング（英：Beam Wing）とは、リアウイングの下部に配置される補助的なウイング、エアロパーツの事を指す。通常のリアウィングを”リア・トップ・ウイング”とするならば、”リア・ボトム・ウイング”といったところだろうか。

2014年に禁止されたものの、所謂グランドエフェクトカーが再導入された2022年のレギュレーションで、失われたダウンフォースを取り戻すために復活した。

ビーム・ウイングはそれ自体がリアウィングと同じ様にダウンフォースを発生させるのと同時に、ディフューザーからの排気をサポートし、その性能を引き上げる役割がある。

2022年型F1マシンにおいては、車体最後部に位置するベンチュリートンネルの後方に低圧エリアを作り出すことでフロア下からの気流を加速させ、アンダーフロアで生み出されるダウンフォース量を強化すると共に、後続車の接近を阻害する乱流をできるだけ車高より高い位置で発生させる事を目的としている。