2019年F1オーストラリアGPの金曜記者会見に出席したマッティア・ビノット、クリスチャン・ホーナー、トト・ウォルフ、シリル・アビテブールの各チーム代表
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F1ストラテジーグループ

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F1ストラテジーグループ(英:F1 Strategy Group)とは、F1の商業権利者(リバティメディア)、国際自動車連盟(FIA)、そしてF1チームの3つの組織から構成されるグループの事。各々が6議席ずつを持ち、競技および技術レギュレーションの変更を検討・提案する権限を持つ。2013年10月14日に初めての会合が開かれた。

F1チーム枠の6議席の内の5議席は常任メンバーとして固定されている。残りの1議席はローテーション制で、前年のコンストラクターズチャンピオンシップにおいて、以下の常任チームを除いた中で最上位に付けたチームが選出される。

  • フェラーリ
  • レッドブル
  • マクラーレン
  • メルセデス
  • ウィリアムズ

常任チームの定義として”歴史的”という説明がなされる事もあるが、20年以上の参戦経験を持つザウバー(アルファロメオ)が常任チームから除外されている一方で、メルセデスやレッドブルといった参戦の浅いチームが常任入りしているため的確とは言えない。

残りのグリッドのチーム、これは実質的には小規模資本で参戦するプライベーターや新興チームに該当するが、これらのチームには発言権が与えられないため非民主的との批判の声が絶えない。ストラテジーグループの存在は、コンコルド協定によって定められている。

彼らが発言を許されるのは、ストラテジーグループでの決定事項がF1コミッションに持ち込まれた時だけだ。ルール変更に際しては、まずはF1ストラテジーグループで検討がなされた後、次にF1コミッション(F1委員会)で合意がなされ、最終的に世界モータースポーツ評議会(WMSC)で批准される。

F1コミッションには全チームが参加しているが、グランプリの現地プロモーターやスポンサー、エンジン及びタイヤサプライヤーなども参加しているため、ストラテジーグループと比較すると必然的に発言権が低い。