ボッタスの出走「五分五分」だった―ウォルフが明かすバクーの舞台裏

  • Published:
  • Googleで優先するソースとして追加する

メルセデスのジョージ・ラッセルは、2025年F1第17戦アゼルバイジャンGPで2位表彰台を獲得したが、その舞台裏では体調不良による欠場の危機があった。

チーム代表トト・ウォルフは、かつてメルセデスで走り、現在はリザーブドライバーを務めるバルテリ・ボッタスが代役として出走する可能性が一時、「五分五分」だったと明かした。

インフルでラッセル欠場の危機

ラッセルはインフルエンザにかかり、木曜のメディア対応を欠席。金曜のフリー走行でもかすれた声で無線に応じるなど、体調の悪さを隠せなかった。

ウォルフは「金曜の朝は本当に五分五分の状況で、バルテリがマシンに乗る可能性があった。ジョージ自身が『出られるか分からない』って言ったんだ」と明かした。

また、ラッセル本人は、バクーよりも更に身体的に厳しいマリーナベイ市街地コースであれば、初日の段階で棄権を決断していたと思うと認めた。

だが、その後は幸いにも幾らか回復し、予選ではQ3進出を果たして5番手、決勝では見事なペースを刻んでカルロス・サインツ(ウィリアムズ)らをオーバーカットし、2位を勝ち取った。

ウォルフは、金曜時点の体調を考えれば「本当に印象的な活躍だった」と評し、「このバクーで、1時間半のレースを2種類のタイヤでノーミスで走り切るなんて、本当に価値ある2位だった」と称賛した。

2位フィニッシュを経てチームメンバーと喜ぶジョージ・ラッセル(メルセデス)、2025年9月21日(日) F1アゼルバイジャンGP決勝(バクー市街地コース)Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

2位フィニッシュを経てチームメンバーと喜ぶジョージ・ラッセル(メルセデス)、2025年9月21日(日) F1アゼルバイジャンGP決勝(バクー市街地コース)

ルーキー・アントネッリも奮闘

前戦イタリアGPでは、ウォルフをして初めてそのパフォーマンスを「期待外れ」と公言されたルーキーのアンドレア・キミ・アントネッリだが、バクーでは予選でラッセルを上回る4番手を獲得し、決勝でもその順位を守った。

「モンツァで苦戦した後、本当に上手く巻き返してくれた。今回はしっかりと4位を獲得し、前方集団の中で走り抜けてくれた。今後もこの調子を安定的に維持してもらいたい」とウォルフは高く評価した。

コンストラクターズ選手権、混戦の2位争い

フェラーリが予選・決勝ともに下位に沈んだことで、メルセデスはコンストラクターズ選手権で2位に浮上した。

とは言え、2位争いは僅差であり、フェラーリとは僅か4ポイント差、レッドブルとも14ポイント差に過ぎず、シーズン終盤に向けて更に激しい三つ巴の争いが予想される。


2025年F1第17戦アゼルバイジャンGPは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインで制し、キャリア通算67勝目を挙げた。2位にはジョージ・ラッセル(メルセデス)、3位にはカルロス・サインツ(ウィリアムズ)が入り、移籍後初の表彰台を獲得した。

次戦はマリーナベイ市街地コースで開催されるシンガポールGP。10月3日にフリー走行1が行われ、ナイトレースの週末が幕を開ける。

F1アゼルバイジャンGP特集