ウィリアムズF1、2023年新車「FW45」のリバリー及びガルフとの提携を発表…ワンオフカラー投入に含み
ウィリアムズ・レーシングは2月6日(月)、2023年シーズンのキックオフを行い、FIA-F1世界選手権に投入する新車「FW45」のリバリーと、米国ペンシルベニア州に本社を構える石油会社ガルフ・オイル・インターナショナル・リミテッドとの公式パートナー契約を発表した。
ガルフカラー復活ならずも…
ガルフオイルとの契約は複数年。F1チームだけでなく、eスポーツチームも支援する。
ただし、オレンジ色とレーシングブルーの組み合わせが印象的な”ガルフカラー”の復活とはならず、アレックス・アルボンとローガン・サージェントが駆る今季型マシンは先代同様、鮮やかな青色を基調とする従来のカラースキームを踏襲する。
とは言え、2021年のF1モナコGPでマクラーレンが実施したように、1戦限りのワンオフカラーが見られる可能性もある。ガルフ・オイル・インターナショナルのマイク・ジョーンズCEOは「様々なアイデアを検討している」として前向きな考えを示した。
サージェント起用で増えた米国企業
リバリーの主な変更点としては仕上げがマット塗装に切り替えられた他、ガルフオイルに加えてスティーブンス(米金融企業)、ミケロブ・ウルトラ(米ビール・ブランド)、ピュアストリームという新たなスポンサーロゴが追加された点が挙げられる。
サージェントの起用によりアメリカ企業からの関心が高まっている事がうかがえる。
創業者一家から後を引き継いだアメリカの投資会社ドリルトンは、チーム再建に向けて多大な時間と労力、資金を投入してきたものの、技術規定が刷新された昨年はコンストラクターズ選手権最下位に転落した。
ドリルトンは2023年に向け、チーム代表兼CEOのヨースト・カピートとテクニカル・ディレクターのフランソワ=グザビエ・ドゥメゾンを解任。メルセデスで戦略チームを率いていたジェームズ・ヴァウルズを引き抜いた。
ただ、英国グローブでの仕事始めは2月20日からであるため、ローンチイベントにヴァウルズの姿はなかった。
FW45は先代の正常進化版
実車が公開されることはなかったがチームの説明によるとFW45は「全体的なダウンフォースが向上し、ハンドリング特性が改善」され、空力効率も改善される見通しだという。
また、テクニカルディレクターのデイブ・ロブソンによると2022年型FW44の正常進化版になるとの事で、サイドポッドの形状やフロントサスペンションやフェアリングに変更が加えられるという。
チームは今月末のバーレンテストに向けて、2月13日に英国シルバーストン・サーキットでFW45のシェイクダウンを計画する。