ウィリアムズ、F1合同テスト参加は早くて3日目午後以降…FW42に関する”暗い噂”も。。
ウィリアムズ・レーシングがカタロニア・サーキットで行われているF1合同テストに参加できるのは、早くとも3日目の午後以降となる見通しとなった。理想的ではないものの、F1チームがテスト初日を欠席するのは珍しい事ではない。だが、2日半、時間にして20時間の走行機会を失うのは極めて大きな損失だ。
ウィリアムズが明らかにしたところによれば、今季FW42がトラックに到着するのは20日水曜の午前4時から5時頃になるという。ただし、到着後にマシンの組立作業を行う必要があるため、チームはランチブレイク前にコースインする可能性はゼロに等しいと考えている。
ウィリアムズは今年、ROKiTをタイトルスポンサーに迎えるなど、幾つかの喜ばしいニュースと共に新しい年を迎えた。昨シーズンの失敗を教訓に、常勝メルセデスに大きく貢献したパディー・ロウが手がけたFW42への期待も高かった。だが、開発スケジュールの遅れが致命傷となりつつある。
当初予定されていたシェイクダウンはキャンセルとなり、テスト初日にもマシンを用意する事は出来ず、その代わりにショーカーが持ち込まれた。当初欠席するのは初日だけだとされていたが、18日午前のセッションが終了すると同時に、2日目の走行も見合わせる事を発表。更に、場合によっては欠場が更に伸びる可能性があると明らかにされた。
持ち込みが遅れることはファクトリーでの作業時間が増加する事を意味するため、必ずしもネガティブなことではない。だが、マシン開発そのものが遅れているのであれば話は別だ。とあるデータシミュレーションでは、FW42はライバルに比べて1周あたり2秒近く遅いとの予測もあり、状況如何によってはグローブのチームを取り巻く状況は深刻の度合いを一気に増す可能性がある。
今回のテストでは、リザーブドライバーを務めるニコラス・ラティフィの起用が予定されていたが、この状況ではそのような余裕もないだろう。恐らくは、ロバート・クビサとジョージ・ラッセルの二名体制でラインナップを再考するものとみられる。