ウィリアムズF1、元マクラーレンCOOのサイモン・ロバーツを代表代行に任命
ウィリアムズ・レーシングは2020年9月8日(火)、クレア・ウィリアムズ副代表の退任に伴い、後任選定までの期間の代表代行としてサイモン・ロバーツを任命したと発表した。
英国グローブの名門チームは民間投資会社ドリルトン・キャピタルによるチーム買収を経て、創業者フランク卿とその娘クレアだけでなく、マイケル・オドリスコル、ダグラス・ラファティ、マーク・ビッドルら役員を9月3日付けで解任した。
クレア副代表の退任に伴いチームは、新体制構築までのつなぎとして、今年6月1日付でウィリアムズに入社し、マイク・オドリスコルCEOの直属として設計・開発プロセス、レース・ファクトリー運営、そしてプランニングと、F1プロジェクト全体の責任を負う立場についていたサイモン・ロバーツを暫定代表に任命。ムジェロでのトスカーナGPより、チーム全体の指揮を任せる事とした。
サイモン・ロバーツは英パーキンス・エンジンでキャリアをスタートさせ、10年以上に渡ってエンジニアリングと製造の両方で上級職を務めた。その後はBMW/ローバー・グループ、アルストム・グループを経て、2003年後半にオペレーション・ディレクター兼ゼネラル・マネージャーとしてマクラーレン・レーシングに入社し、F1でのキャリアをスタートさせた。
2009年にはCOOとしてフォース・インディアに出向。2010年にオペレーション・ディレクターとしてマクラーレンに戻ると、2017年にCOOに任命され、エンジニアリングとファクトリーの運営を担当していた。
サイモン・ロバーツは代表代行就任に際して「この過渡期にウィリアムズの代表代行に選ばれた事を嬉しく思っている。今ウィリアムズはエキサイティングな新しい時代を迎えており、その一員としてチームに関わる事を楽しみにしている」と語った。
なおマイケル・オドリスコルCEOは、最高経営責任者の立場を退いてウィリアムズを退職する意向を明らかにした。新体制への円滑な移行をサポートするために、年内はウィリアムズに留まるようだ。