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ウィリアムズ、米国投資会社「DORILTON CAPITAL」にF1チームを売却

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ウィリアムズは2020年8月21日、米国の投資会社ドリルトン・キャピタル(DORILTON CAPITAL)にF1チームを売却したと発表した。シャシー名やチーム名は維持されるが、家族経営チームとしてのウィリアムズは終焉を迎える。

フランク・ウィリアムズ卿とパトリック・ヘッド卿によって創設された英国グローブを本拠とするウィリアムズは今年5月、「2021年から始まる新時代のF1を優位に進めるための新たな戦略的方向性」を追求するために、チーム売却のための正式な手続きを開始したと発表した。

それから3ヶ月後の21日(火)、2025年までの新たなコンコルド協定へのサインを経てウィリアムズは、ドリルトン・キャピタルが新しいオーナーとなった事を明らかにした。出資比率などの詳細は現時点では明らかにされていない。

チームは声明の中で、今回の売却は「エキサイティングな新時代の幕開け」であるとして、フランク・ウィリアムズ卿を含むウィリアムズの取締役会の全会一致の支持があったと説明した。

また、新オーナーのドリルトン・キャピタル社は「ウィリアムズの伝統と文化を尊重」しており「アイデンティティの維持に尽力している」として、「シャシー名称は変更されず、我々はウィリアムズブランドで競争を続ける」と付け加えた。ファクトリーも従来どおりグローブに置かれる。

ウィリアムズ、F1売却で140億円のキャッシュ

副チーム代表を務めるクレア・ウィリアムズは、新たなオーナーの元、チームは競争力改善に向けて大きく前進していくとの見通しを示して、ポジティブな側面を強調した。

「戦略的レビューを経て、私達は今、結論に達しました。ドリルトンがチームの新しいオーナーになったことを嬉しく思っています」とクレア・ウィリアムズ。

「チームの可能性を認識し、また我々と同じ情熱と価値観を共有し、そのパワーを解き放つことのできるパートナーを見つけたいと思っていました。その意味でドリルトンは適任でした」

「彼らはこのスポーツを理解し、成功するために何が必要かを理解している人達であり、チームの遺産を尊重し、将来の成功のために全力を尽くす人々です。家族として、私たちは常にチームを第一に考えてきました。そのため、このチームを再び成功へと導き社員を守ることは、当初からこのプロセスの最重要事項でした」

「家族経営チームとしてのウィリアムズの時代は終わりを迎えたのかもしれませんが、私たちはチームが良い方向に向かっていることを知っています。売却によってチームの存続が保証される事になりますが、最も重要なことは成功への道筋を提供することです」

「ドリルトンがチームを信頼してくれたことに非常に感謝していますし、彼らと一緒に仕事ができることを楽しみにしています。また、これを実現するために過去数ヶ月間、たゆまぬ努力を重ねてくれたウィリアムズの取締役会とアドバイザー、そして不動の忠誠心を貫いてくれた従業員にも感謝したいと思います」

また、ドリルトン・キャピタルのマシュー・サベージ会長は「ウィリアムズに投資できたことを嬉しく思う。我々はこのビジネスの見通しに大きな期待を抱いている。我々の投資スタイルは柔軟かつ忍耐強い点に特徴がある。そのため、グリッド最前線に戻るという目標に集中できるという点で、我々はウィリアムズにとって理想的なパートナーであると信じている。チームと協力して事業の詳細な見直しを行い、どの分野に投資すべきかを検討していく」と語った。