レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンとルノーのダニエル・リカルドcopyright Getty Images / Red Bull Content Pool

明らかに一皮剥けたフェルスタッペン…その理由はリカルドの移籍、とレッドブル

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デビュー初期は時に荒々しい走りが論争の的となり、数々のペナルティポイントを積み重ねてきたマックス・フェルスタッペンだが、5シーズン目を迎えた今年は明らかに一皮剥けた成熟度を感じさせている。その理由は何か? 何が21歳のオランダ人ドライバーを変えたのか?

レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は、フェルスタッペンが5度のF1ワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンよりも優れたドライバーだと主張。その背景には、ダニエル・リカルドの移籍があるとの考えを示した。

「過去12ヶ月間に関して、彼が世界で最も優れたドライバーだった事はほとんど疑う余地のないことだ」とクリスチャン・ホーナー。F1イギリスGPを前に、フェルスタッペンがハミルトンよりも優れていると思うかと質問され、このように答えた。

「昨年のモントリオール以来のリザルトを振り返れば、彼は最高のマシンに乗っていないにもかかわらず、事実上一切のミスなくパフォーマンスを発揮していた」

ジル・ビルヌーブ・サーキットで開催された昨年のカナダGP以降、F1は24戦を経てきたが、この間にフェルスタッペンは優勝3回、表彰台10回を記録。一度も6位以下でレースを終えておらず、前戦オーストリアGPでは2年連続の逆転優勝を果たし、チャンピオンシップでメルセデスの二人に次ぐ3位に躍り出た。

レッドブル・リンクでの勝利によってフェルスタッペンは通算25回目の表彰台に立ったわけだが、これは21歳以下という年齢で線引した場合、驚異的な数値と言える。フェルスタッペンに最も肉薄する記録を持つシャルル・ルクレールでさえ4回であり、F1ワールドチャンピオンであるセバスチャン・ベッテルとフェルナンド・アロンソですら3回に留まる。

「次の世代の才能が台頭するのは世の常だ。経験を積んだルイスは今も非常に速く、彼は最高のマシンに乗っているが、マックスは今まさに頭角を現しつつある男だ。彼らのようなドライバーが一対一で競う合うのを見れるなんて、このスポーツにとってなんと素晴らしい事だろう」

フェルスタッペンの兄貴分としてチームを率いる立場にあったリカルドは、昨年末を以てルノーF1チームへと移籍。レッドブルには新しくピエール・ガスリーが加わり、フェルスタッペンを巡る環境は一変した。”人を成長させるのは責任”とはよく言ったものだ。

「ダニエルが去ってから、マックスはチーム内のシニアドライバーとしての役割とそれに伴う責任を引き継いだ」とクリスチャン・ホーナー。「それからの彼は、成熟度や目指す方向性、目的意識のレベルが変化し、より一層成熟味を増した」

「ダニエルは気前の良い性格で、ユーモアのセンスに溢れた奴だ。レース以外の時のマックスは、いつもダニエルの影に隠れるようにし、冗談めかした弟のようだった」

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