フェルスタッペンに迫るペレス、自信とスピードを取り戻しつつある理由とは?
4月6日(土)の2024年F1日本GP予選に臨んだセルジオ・ペレス(レッドブル)は、僚友マックス・フェルスタッペンに0.066秒と迫る2番手タイムを刻み、過去12回に渡る鈴鹿でのキャリアの中で初めてトップ3に入った。
予選トップ2を確保したのは昨年5月のマイアミGP以来、実に約1年ぶりの事だった。昨シーズンのペレスは特に予選で苦労し続け、9度に渡ってQ3進出を逃した。
今年はバーレーンとサウジアラビアの開幕2戦でレッドブルの1-2フィニッシュを支え、開幕4戦中、3戦で予選トップ3に入るなど、ペレスは明らかに調子を取り戻しつつあるように見える。
鈴鹿での予選を経てペレスは、パフォーマンス改善の理由について尋ねられると「カルロス(サインツ)も言っていたけど、発明するのをやめたんだ」と説明した。
「これまではあまりにクルマを弄りすぎていたんだ。今は遥かに良いベースがあるように思う。これまでよりもハッピーだし、週末事に前に進む事ができている」
半年前の鈴鹿はペレスにとって悪夢のような週末となった。予選ではフェルスタッペンにコンマ8秒近い差をつけられ、レースでは2度の接触とセーフティーカー(SC)規定違反によるペナルティを経てリタイヤした。
「昨年ここに来た時、僕らは何もかもが上手くいかない状況の中にいた。そういう時は、堂々巡りになってしまう」とペレスは続ける。
「その後、シーズン終盤に向けて、一歩引いてセットアップ面であまり追い求めない方が良い事に気づいたんだ。なぜならセットアップを追求し過ぎると、他のことが疎かになり始めてしまうからね」
「今年はそんな感じでやってるんだ。だから僕はずっといい気分だし、遥かにハッピーだし、自信も徐々に戻ってきている」
日曜の決勝レースではチームメイトと共に最前列に並ぶ。フェルスタッペンに争いを挑めるか?と問われるとペレスは「そうだね、自信はかなりある。明日が楽しみだよ」と答えた。
2024年F1日本GP予選ではマックス・フェルスタッペンがポールポジションを獲得。2番手にセルジオ・ペレスが続いた事で、レッドブル・レーシングがフロントロウを独占する結果となった。
決勝レースは日本時間4月7日(日)14時にフォーメーションラップが開始され、1周5807mの鈴鹿サーキットを53周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。