即答で「マックスだ」ハミルトンではなくフェルスタッペンが今季王座に値するとアロンソが考えている訳
2度のF1ワールドチャンピオンに輝いたフェルナンド・アロンソ（アルピーヌ）は今季最終アブダビGPを前に、ルイス・ハミルトン（メルセデス）ではなくマックス・フェルスタッペン（レッドブル・ホンダ）がタイトルを獲得するだろうと予想した。
ヤス・マリーナ・サーキットでの開幕を前にアロンソは、誰がタイトルを獲得すると思うかと問われると、躊躇なく「マックスだ」と即答した。若きオランダ人ドライバーと7度のF1王者は同一ポイントでアブダビでの最終決着に臨む。
2005年と2006年にミハエル・シューマッハを下して世界の頂点を掴み取った40歳のスペイン人ドライバーは、単に勝者を予想するだけでなく、フェルスタッペンが激動の今シーズンのチャンピオンに輝くに相応しいと考えている。
「最近のメルセデスはパフォーマンス面で先行しており、2つのレースで優勝しているが、xマックスが僕らの中の誰よりも一歩先を行く走りを見せている」とアロンソ。
「ジェッダでの彼の予選のラップを見たけど、最終コーナーで壁に接触するまでのあのラップは、レッドブルではなくマックスの力によるものだった」
「コンストラクターズ選手権ではメルセデスの方が上だと思う。クルマ的に優れていたからね。でもマックスはシーズンを通して、おそらく誰よりも一歩先行した走りを見せていたと思う。これが僕の見解だ」
Courtesy Of Alpine Racing
アルピーヌのフェルナンド・アロンソ、2021年12月9日F1アブダビGPの金曜FIAプレスカンファレンスにて
アロンソは決してフェルスタッペンをサポートしているわけではないとした上で、24歳の若手がディフェンディング・チャンピオンを抑えて初のF1タイトルを獲得するのに相応しいと考える理由を説明した。
「マックスをサポートしているわけじゃない。僕の意見では彼がそれに相応しいという事だ」
「誰もが異なる意見を持っている事は承知しているが、彼はレッドブルのマシンを更に1段階高いレベルでドライブしている」
アロンソは2人のドライビングを高く称賛する一方、シーズン中に3度に渡ってクラッシュを演じるなど、非常に激しく時に物議を醸す両者のタイトル争いに自身が関与していない今の状況に満足しているようだ。
「アドバイスは必要ないだろうね。なぜなら彼らは本当に念入りに準備をしているし、集中し、速く、プロフェッショナルで、そして限界までドライブしつつもミスを犯さない」
「傍から見ている分には本当に面白い」
なおFIA会見でアロンソと同席したアルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは「2人がレースを完走するのかどうか、僕には分からないけど（笑」とした上で「マックスとレッドブルが（タイトルを）獲ると思う」と答えた。
