インディ500が見たいフェルスタッペン、F1モナコ会見でソワソワ…早く終われとばかりに
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F1第7戦モナコGPのレース後会見の中でマックス・フェルスタッペン(レッドブル)はエステバン・オコン(アルピーヌ)の質疑応答を遮り、一刻も早くインディ500が見たいんだとばかりに会見終了を催促するような発言を口にした。
トップ3フィニッシャーはレース後のFIA会見への出席が義務付けられている。28日(日)のモナコGPで2勝目を果たしたフェルスタッペンは、2位のフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)、3位のオコンと共に報道陣の質問に応じた。
例年、同じ世界三大レースの一つに数えられるF1モナコGPとインディ500は同日に行われる。表彰台セレモニーでフェルスタッペンがシャンパン・シャワーに興じていた時、マーカス・エリクソンの2連覇、佐藤琢磨の3回目の制覇が懸かった第107回大会のスタート時刻は90分後に迫っていた。
セレモニーの後に行われた会見の終盤、オコンに対して質問が投げかけられる中、フェルスタッペンは左手に付けた腕時計を見ながら、かつてマクラーレンからインディ500に参戦したアロンソと何かを話し合っていた。
そして質問が終わると、これに答えようとするオコンを遮りインディ500に触れて「もう時間がないんだ」と冗談交じりに会場に訴えた。オコンは「ああ、そうだよね」と微笑んだ後、「何の質問だったけ?忘れちゃったよ」と笑いを誘った。
オランダの同胞リーナス・ヴィーケイの活躍も期待された今年のインディ500を一刻も早くテレビで観戦したかったであろう事は間違いないが、ひょっとすると別の意図もあったのかもしれない。
この時、オコンに向けられた質問は、去年までのチームメイトであるアロンソが表彰台を連発している事について妬んでいるかどうかを問うゴシップ的なものだった。
フェルスタッペンは時速400kmに近い異次元の高速で周回し続けるインディ500のファンだと公言しており、将来的には現地で生観戦したいとも語っているものの、オーバルレースは「酷い怪我を負ったりする例に事欠かない」として、自らステアリングを握る事は「絶対にない」と断言している。
それでもなお、1978年のF1ワールドチャンピオンで、1969年のインディ500ウィナーでもあるマリオ・アンドレッティは、現地取材に訪れていたオランダの放送局「Ziggo Sport」に対して、考えを変えるようフェルスタッペンの説得を試みる意向を明らかにした。
フェルスタッペンはトリプルクラウン、つまりインディ500を含めた世界三大レース全制覇に興味はないとしているが、複数名でマシンを共有する耐久レースへの興味は認めており、ル・マン24時間レースに関しては将来的な参戦の可能性を除外していない。