残念がるフェルスタッペン…友好ホンダがレッドブルを離れアストンマーチンとF1提携
現役F1ワールドチャンピオンのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、共に成功を収め、友好的な関係を築いてきたホンダが2026年より、パワーユニットの供給先をレッドブルからアストンマーチンに変更した知らせを受け、残念がった。
ホンダはF1第7戦モナコGPを週末に控えた5月24日(水)、アストンマーチンのパワーユニット(PU)サプライヤーとして新レギュレーションが導入される2026年のFIA-F1世界選手権に復帰すると発表した。
ホンダは撤退後の現在も、技術支援という名目でレッドブルおよびアルファタウリの2チームにV6ハイブリッド・ターボエンジン一式を供給しており、フェルスタッペンは2021年に自身初、オランダ人初のF1タイトルを獲得すると、2022年に2連覇を達成。今季も開幕5戦を終えてタイトル争いをリードしており、ホンダとの3連覇の可能性が高まっている。
英「Autosport」によるとフェルスタッペンはモナコGPを前にホンダとアストンマーチンの提携について「僕ら(レッドブル側)としては、めぐり合わせが少し悪かったと思う」と口を開いた。
「というのも、数年前に撤退すると言われてレッドブルはエンジン部門を設立したけど、その後、いや続けるって言われたわけだからね」
「一旦、エンジンの内製化のプロセスが始まってしまうと、もう一緒に仕事をすることはできない。ちょっと残念だよ。だって僕らはずっと、彼らと本当に良い関係を築いてきたわけだからね。彼らがアストンマーチンに行ってしまうのは少し残念だ」
「アストンマーチンにとっては本当に良いことだと思う。誰もが知っての通り、ホンダのエンジンは素晴らしいからね」
レッドブルとのパートナーシップが締結された2019年以降、フェルスタッペンは4シーズン半に渡ってホンダのエンジニアと共に成功を追い求めてきた。「僕は彼らと一緒に仕事をするのが大好きなんだ」とフェルスタッペンは続ける。
「僕らはこれまでに多くの成功を収めてきた。それだけに、彼らが行ってしまうのは悲しいけど、彼らが以前『撤退する』って言った時に、既にある種の別れのような感覚を持っていたし、予想していた事ではあった」
「もちろん、ホンダのみんながF1に残ってくれて嬉しく思ってる。だって彼らが去ってしまうのは悲しいことだからね」
2021年末のホンダの撤退を受け設立されたレッドブル・パワートレインズは、フォードとの技術提携を通して2026年以降、レッドブルとアルファタウリに独自エンジンを供給する。フェルスタッペンは「26年以降、どうなっていくのか楽しみにしている」と付け加えた。